「スカーレット」稲垣吾郎「俳優の仕事はピークない」 私生活は激変、街を自由に散策

[ 2020年3月6日 08:15 ]

NHK連続テレビ小説「スカーレット」に医師役で登場する稲垣吾郎
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 NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~金曜前8・00)に出演の俳優・稲垣吾郎(46)が取材に応じ、31年ぶりに出演する朝ドラについて「重要な役。観てる方に寄り添うな素敵な作品に出演させてもらうのは光栄なことです。しっかり演じた」と意気込みなどを語った。

 稲垣がNHK朝ドラに出演するのは1989年放送の「青春家族」以来31年ぶり2回目のこと。戸田恵梨香(31)演じるヒロイン・喜美子の息子・武志が病気になり、その主治医・大崎茂義役を演じる。穏やかで親しみやすい性格で、武志や喜美子を精神的に支える役どころだ。

 稲垣は16年にSMAP解散、17年にジャニーズ事務所を退所後は「新しい地図」として活動する一方、映画や舞台などで俳優として活躍している。SMAPとしてCDデビューする前に「青春家族」のオーディションに合格してドラマデビューした。共演した父親役・橋爪功(78)、母親役・いしだあゆみ(71)から演技を褒められ「初めてのお芝居。すごく褒めてくださった。1人のタレントとして、役者として初めて認められた」と感激。「このドラマがキッカケで、自分の1番やりたいことがお芝居、ドラマだと思った作品でした」と現在の役者として生きていく方向性を決定づけたそうだ。

 スーパーアイドルとして常に注目されていたSMAP時代とは、私生活も大きく変わったそうだ。撮影時間が終わった後、大阪の街を散策。「大阪は土地勘もなく、歩いたことがなかった。今までは警備上、厳戒態勢だったんで」と笑わせた。大阪城の周囲を歩き、大阪環状線に乗って大阪駅まで行って、ショッピングを楽しんだ。「帽子をかぶってメガネをして。今、マスクしてもおかしくないんで。怪しい人だなぐらいな感じで。景色とか写真撮って。これだけ大阪に来てたのに、歩かないと土地勘は入らない。いい経験になりました」と満足そうに語った。

 ヒロインの戸田とは初共演。「自分の芯がしっかりされてて、周りを受け止める許容力がある。まさに喜美ちゃんという感じ」と捉えていた。自身は「急に転校生のように参加した。でも、後から入って気遣いしてくれた」と感謝。また「関西弁ではなかったんで、1人異邦人みたいで。テンポに慣れるのに少し時間がかかりました。病名の告知とかも難しかった。人間味のある役で、楽しんで撮影させてもらいました」と振り返った。「環境が変わって、ひとつの転機を迎えた時にまた、朝ドラ。俳優の仕事にはピークもないし、いくつになっても磨いていかなければならない」と“俳優・稲垣吾郎”に自らハッパを掛けていた。

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2020年3月6日のニュース