吉永みち子氏 中国・韓国入国制限に「混乱に対して最小限にとどめる措置も発表して」

[ 2020年3月6日 11:41 ]

吉永みち子さん
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 ノンフィクション作家の吉永みち子氏が6日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。安倍晋三首相が5日に新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で突然、中国、韓国からの入国制限を強化すると表明したことに言及した。

 中国、韓国について発行済み査証(ビザ)を無効とし、韓国、香港、マカオは観光目的など90日以内の短期滞在で認めていたビザの免除も停止。運用は9日から月末まで。さらに、中韓からの入国者への検疫も強化。検疫所長が指定する場所で2週間待機し、国内の公共交通機関を使用しないよう要請する。また、中韓からの入国者数抑制のため、航空便の到着先を成田空港と関西空港に限定し、船舶も旅客運送の停止を求める。

 吉永氏は「後手に回ってくると、食い止めようとしたことが失敗すると、さらに長引いたり大きくなったりしてしまうんだな、ということの表れだと思う」と指摘。「中国がまだ限定的に発生している時に、中国全土から入国制限するっていうことは意味があったかもしれないけれども、これだけ世界中に拡大している時に2国からだけでどうなんだという話。やっぱりイタリアの話も出ましたけれど、こうなってくると世界中の国々に入国制限をかけなければ、なぜこの2国なのかっていう説明がないといろんな国際的な問題も生じてくることもある」と持論を展開。そして「大きな決定はね、決定自体は正しいことなのかもしれないけれど、なぜ決定をしたのかっていうことのきちっとした説明がないままに突然投げられると非常に混乱してしまう。大きな決定であればあるほど、そこに生じるマイナスの出来事、混乱に対して最小限にとどめる措置も発表していただくことが大事なんじゃないかなって思います。これ関空と成田だけに制限しちゃうと、みんなそれから公共交通も使えなくなると、どこで自分がホテルを探して2週間じっとしていればいいんだろうって。9日までに旅行に行った人は帰れる措置をセットにしてくれるとありがたいですね」と話した。

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2020年3月6日のニュース