藤井聡太七段 将棋ゲーム初監修「うれしい」 Switchで来年3月5日発売 独自の詰将棋も

[ 2019年12月23日 14:00 ]

ゲームソフト「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」の発表会見に臨む藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士、藤井聡太七段(17)が23日、都内でゲームソフトを初監修することを発表した。Nintendo Switch用のオリジナル新ゲームソフト「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」で、ゲームスタジオが来年3月5日に発売する。

 藤井七段は「自分がゲームソフトを監修を務めるというのは、まったく想像もしていなかったこと。将棋の楽しさを伝えられるソフトの開発に携わることが出来るのは、うれしく思います」とあいさつ。肉声を収録して使用することになり、「うれしく感じました」と笑顔を見せた。

 「こういったゲームは今まであまり…」とコンピュータゲームで遊んだ経験はほとんど無いといい、「今回はいろいろプレーして新鮮な部分もありました」。AIについては「普段から将棋の勉強として採り入れておりまして強くくなるためには有用なツール」と感じており、ゲームについては「基礎から楽しみながら学べる内容。将棋の魅力を知っていただけたら」とアピールした。

 年内に控える対局には今回のソフトでトレーニングして臨むか?と問われると、「それまでには(準備などが)間に合わないかな」と苦笑しつつ、対局には「大きな勝負になるので、しっかり集中して臨みたいと思います」と気を引き締めた。

 将棋ソフトの監修は史上最年少とみられ、「自分を選んでいただたのは非常にうれしく思っています」としつつ、「過去にゲームを監修されてきた先生と比べるとまだまだ。実績を積む必要はあるかなと思いますので今後も精進していきます」と真摯に語った。

 ソフトは日本将棋連盟公認で、藤井七段は「聡太先生」として登場。将棋初心者向けに監修し、レッスンも開く。20級から4段まで、幅広く細やかに調整されたAIをベースに、オリジナルストーリーを進めながら「お題」をクリアしていくことで、将棋の基本ルールから多彩な手筋や定跡を学べる内容だという。

 AIの特性を活かし、指し手をミスした場合には問題が自動生成され、同じミスを繰り返さないためのトレーニングが可能となる。ゲームならではの要素として、盤の材質や色、模様、駒の材質、色、書体などもカスタマイズできる。その組み合わせは8700万以上。

 詰将棋回答選手権5連覇の藤井七段が、このゲームのために独自に考案した詰将棋問題も12問収録し、アップデートによって追加配信も予定。「手数が5手から11手。初心者の方には、なかなか難問かもしれませんが、挑戦して棋力アップにつなげてもらえたら」と予告。希望小売価格は4,500円(消費税別)。

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