沢尻被告、母の胸で号泣 保釈後、病院で20日ぶりの再会

[ 2019年12月8日 05:30 ]

沢尻エリカ被告
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 麻薬取締法違反罪で女優の沢尻エリカ被告(33)が起訴され一夜明けた7日、入院先の都内の病院には兄夫婦ら家族が面会に訪れた。本紙の取材では、前日6日に保釈されて病院に直行した後、病室で待っていた母のリラさんと再会。リラさんに抱き寄せられ、その胸で泣きじゃくったという。

 先月16日、警視庁組織犯罪対策5課による家宅捜索では、同居しているリラさんも立ち会い、連行される沢尻被告を取り乱した様子で見送った。逮捕以来20日ぶりの再会には、リラさんも涙を見せたという。

 主演映画の舞台あいさつでの「別に」騒動など、沢尻被告が問題を起こすたびに律義に取材対応して娘をかばってきた。夫は沢尻被告が中学3年の時にがんで死去。以来、女手ひとつで子供たちを育てた。そんなリラさんも高齢になり、沢尻被告は6月、最も信頼する芸能関係者に「ママのためにも家を建てたい」と明かしていた。

 共同でMDMAを所持したとして逮捕された元恋人の横川直樹容疑者(38)とは数年間、3人で同居。その傍ら、リラさんは横川容疑者に不信感も抱き、先月22日の捜査員の事情聴取では「娘の女優としてのキャリアに全く必要のない人」と説明していた。

 再会の場に居合わせた関係者に沢尻被告は「今まで支えてくれた皆さんを裏切ってしまった。本当に後悔しています」と謝罪。所属事務所は契約解除などはせず、更生を支えていく意向。沢尻被告は「全力で更生に向けて努力していきます。今の私にはそれしかできません」と再起を誓った。

 保釈時は移動の車内にカーテンを引くなど、姿を一切見せなかった。関係者によると、勾留先の東京湾岸署に迎えにきたスタッフに「申し訳ありません」と繰り返し、憔悴(しょうすい)した表情だったという。

 注目される治療は、週明けに受ける検査結果を基に具体的な方針が決まる。薬物依存度がどの程度か調べた上で、医師による集中的な治療プログラムに臨むとみられる。



《薬物治療の主流「認知行動療法」の治療期間は3カ月~1年》
 沢尻被告の治療に当たる名門大学病院の担当医は、薬物依存脱却や「心のケア」を重要視する治療プログラムに定評がある人物。認知症や老年期うつ病、高次脳機能障害など幅広い専門領域を持つ教授の右腕だ。

 医療関係者によると、薬物依存の治療で主流になりつつあるのが「認知行動療法」で、コカイン使用で6月に有罪判決が下ったピエール瀧(52)も受けた。薬物を使いたくなるのはどういう時かを紙に書き出し、医師や他の患者と一緒に振り返って自らの行動パターンを変化させていく治療法。医療関係者は「治療期間は依存度によって異なり、3カ月から1年ほどになる」と説明した。

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