池上彰氏“YouTube進出ない”もYouTuber「ヴァンゆん」の熱意に感心「反省させられました」

[ 2019年12月8日 10:00 ]

「 “一億総カメラマン” 時代を変えたスクープ動画」のMCを務める池上彰氏(C)TBS
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 ジャーナリストの池上彰氏(69)が8日放送のTBS「“一億総カメラマン”時代を変えたスクープ動画」(後6・30~8・54)のMCを担当。防犯カメラ映像やドライブレコーダー映像、スマートフォン動画など、決定的瞬間をとらえ、時代を変えたスクープ動画を徹底解説する。2人組人気YouTuber「ヴァンゆん」への密着取材も敢行。その努力に感心した。ただ、YouTubeを使った情報発信には消極的で「YouTuberになってみようと思ったりしますか?」の質問には「全くありません」と笑った。スタジオ収録を終えた池上に話を聞いた。

 TBSに残る視聴者提供による“最古”のスクープ動画、2014年の韓国・セウォル号沈没事故で命を落とした高校生たちが残した動画、米歌手レディー・ガガ(33)をも動かした“ある少年”の動画などを紹介。

 ゲストは、りんご娘・王林(21)、カミナリ、麒麟・川島明(40)、ゆきぽよ(23)のほか、ヴァンゆん、中高生に人気を誇るTikToker・ねお、ライブ配信サービス「SHOWROOM」の前田裕二社長(32)。

 松本恵介プロデューサーは「今回の番組では、スマホやドライブレコーダーなどの登場で急速に身近な存在になった視聴者提供などの映像が、どれだけ衝撃を与え、社会を変えていったのかを池上彰が徹底解説します。私たちテレビ局も他人事ではありませんが、“動画投稿サイト”の登場が“スクープ映像”の在り方も変えています。池上彰が“人気YouTuberの生態”にどう切り込むのか、ご期待ください」とコメントした。

 ――収録を終えた感想を教えてください。

 【池上】本当にここ数年、様々な動画が出るようになりましたよね。これまでは、何か事件や事故があると、カメラマンが現場に行って撮影して戻ってくる。そうするとだいたい、事故現場が(事故から時間が)だいぶ経ってからなんですね。プロが撮影するというのは、みんなそういうものでした。ところが、たまたまそこにいた人が、それを動画で(SNSなどに)上げる。すると、本当に事故の直後とか、あるいは事故そのものとかの映像が見られるようになってきました。例えば、あおり運転はこういうことなのかとか、ドライブレコーダーがあると、こういうことが分かって事故の原因もすぐ分かるよねとか。ここ数年、動画によって分かるようになってきたこと、変化したことを、この番組では体系的に整理してお伝えできると思います。

 ――報道やニュースの伝え方も、動画による変化を感じますか?

 【池上】決定的な瞬間とか、「こんなのがあります」と動画が出てくるんですよね。それは確かに衝撃的だったりするんですけど、逆にその衝撃的な映像にちょっと頼ってしまうことがあるんですね。つまり、ニュース価値が実はそれほどなくても、業界用語で言うところの“いい映像”が入ったので、「ちょっとやりましょう」とか。皆さんに見ていただきたいという思いはあるんですけれど、やっぱり、そこで衝撃的な動画に引っ張られないで、そもそもこれはどういう意味があるのかとか、映像の持っている意味や(ニュース自体の)歴史的な意味をキチッと伝えるということが、プロに求められてくることだと思うんですよね。「スゴイ映像があるよ」「ほら、みんな見て!」「ああ、スゲエ!」で終わるのではなく、ニュース番組で取り上げるのであれば、そこはやっぱりプロとしての分析が求められてくるなと思います。

 ――テレビとインターネットの関係は、どう考えていますか?

 【池上】共存なのか、ライバルなのか…(笑)。今日、YouTuberの2人が出てこられたでしょ?あの熱意とか努力っていうのはスゴイですよね。何時に(動画を)上げればいいのかも考えて、みんなが夜8時に見るから、8時半に上げるとか。うわ、テレビ局の編成と同じことを考えているよと思いました。それに加えて、撮ってきたものをずっと編集しているわけでしょ?カメラマンと、編集と、あるいは出演者を、全部1人ないしは2人でやっているわけですよね?あの努力はスゴイし、考えてみればテレビの初期って、あんな感じだったなと思うんですよ。熱意とか、新しいものをやるんだとか、こんなものを見てもらうんだとか、寝食を忘れて取り組んできた。ああいう熱意、そういえば最近ちょっとどうかなとか…。自分たち、みんなの反省を込めて、こうやっているからYouTuberっていうのは人気が出て、多くの人が(彼らの動画を)見ているんだなと思いました。ちょっと反省させられましたね。

 ――ご自身もYouTuberになってみようと思ったりしますか?

 【池上】全くありません(笑)。私は古い昭和の人間として、テレビはもちろん出ますけど、活字の世界で頑張りたいと思います。YouTubeは若い人に任せておいた方が良いんじゃないですか(笑)。

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