昨年の「#MeToo」に続き「#KuToo」が受賞 「こんな運動をしなくていい社会に」

[ 2019年12月2日 17:21 ]

<2019ユーキャン新語・流行語大賞>「#KuToo」でトップ10入りを果たし、あいさつする石川優実さん(撮影・吉田 剛)
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 年末恒例の「2019ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)の発表・表彰式が2日、都内で行われ、「#KuToo」がトップ10入りした。

 「#KuToo」は、職場で女性のみにハイヒールやパンプスを強いる企業の服装規定をなくし、選択肢が男女同じになることを目標とする活動。1月にアクティビストの石川優実さんがSNSでつぶやくと、多くの支持を集めた。

 受賞者の石川さんは「私が作った言葉ではありません。アクションを起こしてくれたすべての人々が受賞者だと思っています」とあいさつ。「ヒールが好きなの人はヒールを履いてください。こんな運動をしなくてもいい社会になることを願っています」と呼びかけた。

 「靴(くつ)」と「苦痛(くつう)」をもじっている。英語表記には、2017年に性暴力被害者支援のスローガンとして始まった「MeToo」運動にもなぞらえた。

 令和最初の年間大賞は「ONE TEAM」で、ラグビー日本代表チームに授与。

 日米の野球史に数々の記録を残したイチロー氏(46=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が、3月21日の引退会見で述べた「後悔などあろうはずがありません」が選考委員特別賞に選ばれた。

 トップテンには、「計画運休」「軽減税率」「スマイリングシンデレラ/しぶこ」「タピる」「○○ペイ」「免許返納」「闇営業」「令和」も入選した。50音順で、順位はつけていない。

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2019年12月2日のニュース