令和初の新語・流行語年間大賞は「ONE TEAM」 トップ10に「令和」「闇営業」など

[ 2019年12月2日 17:00 ]

ラグビー日本代表
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 年末恒例の「2019ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)の発表・表彰式が2日、都内で行われ、令和最初の年間大賞に「ONE TEAM」が選ばれた。ラグビー日本代表チームに授与され、この日は日本ラグビーフットボール協会の森重隆会長が登壇。「本来ならば監督のジェイミーかキャプテンのリーチくんがここにいないといけない。今(2人は)ニュージーランドにいるので私が。みなさんが応援してくれたから、このような結果が出ました」と感極まりながらあいさつした。

 「ONE TEAM」は、日本ラグビー史上初めてW杯で決勝トーナメント進出を果たした日本代表のジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)が掲げたテーマ。チームに必要なら国籍を問わずに招集し、代表選手31人を選んだ。

 7カ国15人の海外出身選手を含むチームはリーチ・マイケル主将を中心に桜の戦士ONE TEAMとして結束。快進撃と楕円形のボールを取り合う姿に列島中が魅了され、NHKが生中継した10月20日の準々決勝・日本―南アフリカ戦の平均視聴率は、41・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、今年放送された全テレビ番組でトップとなる国民的盛り上がりを見せた。

 W杯閉幕以降も結束を強調する言葉として浸透。選考委員会側は「どんな強豪でも選手たちの思い、心が1つにならなければチームとして機能しない。ONE TEAMは、世界に広がりつつある排他的な空気に対する明確なカウンターメッセージであるとともに、近い将来、移民を受け入れざるを得ない日本の在り方を示唆するものとなった。それは安倍総理(大臣)にもしっかりと伝わったと信じたい」と選考理由を説明した。

 一方、日米の野球史に数々の記録を残したイチロー氏(46=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が、3月21日の引退会見で述べた「後悔などあろうはずがありません」は選考委員特別賞。

 スポーツ界からは、8月のAIG全英女子オープンで42年ぶりに日本人史上2人目の海外メジャー制覇を達成した渋野日向子(21=RSK山陽放送)の愛称「スマイリングシンデレラ」「しぶこ」もトップテンに入った。

 残るトップテンは、「計画運休」「軽減税率」「タピる」「#KuToo」「○○ペイ」「免許返納」「闇営業」「令和」。50音順で、順位はつけていない。

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2019年12月2日のニュース