20年春朝ドラ「エール」モデル古関裕而氏の出身地・福島県知事も喜び「復興が進む姿、様々な魅力を発信」

[ 2019年2月28日 13:10 ]

<2020年度前期連続テレビ小説制作発表会見>主演の窪田正孝(撮影・島崎忠彦)
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 2020年前期のNHK連続テレビ小説が28日、昭和の音楽史を代表する福島県出身の作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏をモデルにした「エール」に決まったことを受け、内堀雅雄福島県知事(54)が喜びのコメントを発表した。

 内堀知事は「2020年春に放送が予定されるNHK連続テレビ小説のモデルに、福島県が生んだ偉大な作曲家、古関裕而さんと金子さんの御夫妻が決定いたしました。福島県民にとって、この上ない喜びであり、福島市、福島商工会議所など、関係の皆さんのこれまでの御尽力に心から敬意を表します」とコメント。

 「放送される2020年は、東京オリンピックの野球・ソフトボール競技が福島県で開催されます。本県としても、古関さんが作曲した東京オリンピックの選手入場行進曲『オリンピックマーチ』と共に、復興が進む福島県の姿、様々な魅力を世界中に発信できるよう、全力で取り組んでまいります」と誓った。

 昨年4〜9月に反響を呼んだ「半分、青い。」の舞台となった岐阜県も、郷土料理「五平餅」が全国区に。NHK大河ドラマとともに、影響力の大きい朝ドラは地域活性化に一役買っている。

 俳優の窪田正孝(30)が主演を務める朝ドラ通算102作目。NHK「ハゲタカ」、フジテレビ「医龍」「コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―」シリーズ、テレビ朝日「アイムホーム」などで知られる林宏司氏が脚本を務め、古関氏と妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏をモデルに音楽とともに生きた夫婦の物語を描く。

 古関氏は1909年8月11日生まれ、福島県出身。全国高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」をはじめ、プロ野球・阪神「六甲おろし」や巨人「闘魂こめて」、早稲田大学「紺碧の空」、慶應義塾大学「我ぞ覇者」、1964年に行われた東京五輪「オリンピック・マーチ」など、数多くの応援歌、行進曲の作曲を手掛け、和製スーザと呼ばれた。

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