桑田カラーに染まったボウリング場 すべては「ボウリングが好き」から

[ 2019年2月28日 10:00 ]

「レッツゴーボウリング」を歌唱した桑田佳祐(左)
Photo By 提供写真

 ♪ボウリングが好〜きなんです〜

 軽やかな曲が都内のあるボウリング場に流れていた。サザンオールスターズの桑田佳祐の「レッツゴーボウリング」だ。場内には桑田が真剣な表情で球を投げる瞬間を捉えたポスターが多数張られていた。ここに限らず、昨年の終盤から、全国各地のボウリング場は桑田カラーに染められているという。

 2月11日、東京・渋谷の商業施設にある「ヒカリエホール」で、桑田が旗揚げ役となったボウリング大会「KUWATA CUP」の決勝戦が開かれた。普段から様々なイベントが開かれるホールで、取材で行くことは珍しくない現場だ。ただ、特設された2つのボウリングレーン、それを左右から見下ろすように作られた観客席は、普段とはまったく違うホールの姿だった。

 プロ部門の決勝では、観客が固唾(かたず)をのんで一進一退の戦況を見守った。一方、桑田が俳優の村田雄浩とタッグを組んで女子プロに挑戦したエキシビションマッチでは、観客はライブのように盛り上がって楽しんでいた。スポーツであり、エンターテイメントでもある。その両面がハッキリと見えた。

 印象に残っているのは、桑田の投球時のファンの手拍子や歓声。プロ部門では集中するプロを邪魔しないように静まりかえっていた客が、桑田の投球時には我先にとエールを送る。そして桑田の性格か、天性の才能か、エンターテイナーだからか、そうした歓声があった方が、投球内容が良かったように思う。ボウリングを「見る」という体験が、これほど楽しいこととは知らなかった。

 桑田がボウリングの曲を作ったのも、「大会をやろう」と立ち上がったことも、すべては「ボウリングが好き」ということから。ボウリングの業界団体がイメージキャラクターなりに起用してのことではない。むしろ、業界団体は桑田による無償プロモーションの恩恵をかなり受けている。プロでもアマでも誰でも参加できる今大会には、延べ3万人が参加。ボウリング場の数は年々減少しているが、大会関係者は「勇気づけられる。桑田さんは神」と大喜び。来年以降の継続開催を心から願っていた。

 桑田は現在も週に2、3回はボウリング場に行き、10ゲームほどプレーする。ボウリング愛が本物であることは間違いない。

 そんな姿に触発されて、冒頭に書いたボウリング場を訪れた。なかなか華麗には投げられず突き指をしてしまったが、楽しいひとときだった。周りを見ても若者グループから、本格的なおじさんまで様々な人が楽しんでいた。桑田が「老若男女、生涯続けられるスポーツ」ということを改めて実感した。(記者コラム)

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