関西大学野球リーグ

【近畿学生野球・和歌山大】もう2位なんていらない!今春こそVだ、Vだ

[ 2021年4月23日 21:01 ]

和歌山大の(左から)白石雄大、安田圭吾、近藤快
Photo By スポニチ

 2位じゃダメなんです――。18年秋の優勝以降は3季連続で2位。1年生ながら正捕手だった安田は主将となり、より勝つことに執着する。

 「(1年時に優勝して)甘い考えがあった。調子に乗っていたんだと。全ては僕の力不足。2年間苦しんだし悔しい思いをした」

 2年秋には3割(打率・304)を打ち課題の打撃でも確実な成長を見せた一方で、盗塁阻止率が下がるなどリードを含めた守りの面で投手陣を最大援護できず。「大きな1勝の差」に直結した。

 2年春から遊撃を定位置とする白石にとって、優勝は悲願。「大学に入って知らない間に肩が強くなった」ことでプレーに余裕が生まれ、守備力がさらに向上。昨秋は守備率10割で守りの中心となる。打っても、つなぎ役が求められる2番で初の3割(・342)を記録。「適応力の高い、信頼の高い選手にならないと」と自らにプレッシャーをかけ副将としてもチームをけん引する覚悟だ。

 センターラインを形成する二塁の近藤快は、高校3年夏以来の丸刈り頭が意気込みを象徴する。「自分がリーグ戦を終わらせてしまった」。昨秋、唯一先発した奈良学園大3回戦。5回、同点とされ、さらなるピンチで失策を犯し決勝点を献上した。慣れない三塁守備だったが「守備には自信があったんで」と今でも自らを責める。

 過去の明治神宮大会の映像を見た際、強豪校の選手でも極端にバットを短く持って食らいつく姿勢に「プライドは捨てました」。全てはチームへの献身。チーム全員が「スタート地点」という神宮へ今春はたどり着く。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る