阪神・湯浅 WBC使用球でアツアツ155キロ! 打者4人で被安打3もニヤリ「吉兆ですよ」

[ 2023年2月10日 05:15 ]

シート打撃に登板した湯浅(撮影・岸 良祐)
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 アツアツ155キロ!3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する阪神・湯浅がシート打撃に初登板した。WBC使用球で打者4人と対戦。3安打を浴びた結果とは裏腹に、確かな手応えをつかんでいた。

 「ヒットは打たれましたけど、感覚よく投げられていたボールもあった。初めての実戦(形式)にしては、まあよかったかなと」

 6投手が登板した実戦形式のマウンドに大トリとして登場。先頭の植田に対し、初球に投じた直球はいきなり球場表示でこの日最速の155キロを計測した。詰まりながらも三塁手の頭上を越える左前打に苦笑いを浮かべ、球速に関しては「(155キロは)出てないでしょ(笑い)」と即答。それでも「150ぐらいは出ているかなって感覚では投げられている」と好感触だ。

 オフから新球種として取り組む横滑りのスライダーも2球投じ、島田に対しては初球に投じた同球種でタイミングを外してファウルに。「いい感じでファウルになってくれた。あれがもうちょっと低くいったらベストかな」と国際舞台、そしてシーズンでの本格導入に向けて貴重な収穫を手にした。

 「やっぱりフォークが浮いたりしたので、バッターを立たせた場面で精度をもっと上げていきたい。真っすぐも感覚よく投げられたボールがあったので、その感覚を忘れずに、明日からブルペンでしっかり感覚を確かめながらやっていきたい」

 被安打3が残った結果については意に介さず、去り際には「去年も(春季キャンプで)2本塁打打たれているんで、吉兆ですよ」とニヤリ。登板後にはブルペンに直行し、おかわり投球を重ねた。侍ジャパンでの大役も期待される23歳右腕は、大舞台に向けての道筋をはっきりと描いている。(阪井 日向)

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2023年2月10日のニュース