落合博満氏 「全てはオリンピック」中日監督8年間で一番苦しんだ08年

[ 2023年2月10日 17:10 ]

落合博満氏
Photo By スポニチ

 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が10日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。前年の日本一からリーグ3位と苦しんだ08年シーズンを振り返った。

 07年、リーグ2位から球団53年ぶりの日本一に上り詰めた落合中日。翌年は巨人、阪神に次ぐリーグ3位と苦しみ、優勝した巨人とは12ゲーム差も離される完敗の一年だった。落合氏はその原因を「全てはオリンピックですよ」とキッパリと言い切った。

 08年のシーズン中に開催された北京五輪。前回大会のアテネ五輪(3位)までは1球団2人までの制限があったが、星野監督の下で金メダル獲得を狙う日本は制限を撤廃。中日から川上、岩瀬、荒木、森野、台湾代表のチェンも含め5人が選出された。

 投打の主力たちが抜けたことに「5人持っていかれたんだよ。この穴を埋めるのは並大抵ではなかった。口では“いるメンバーでやる”と言うけども、さあ誰をどうやって使うのかっていうのに頭を悩ませた年ですよ」と苦しんだ当時の胸の内を明かした。

 ただ、レギュラーが大量に抜かれる事態にも「そういう決まりだもん。誰それが欲しいから持っていく。行きたくないやつも行かざるをえないというようなのが当時の状況だった」と理解を示した。そして「それでも残った選手は頑張ってくれてね。3位までには滑り込んだ」と苦しいシーズンを戦い抜いた選手たちを称えた。 

続きを表示

2023年2月10日のニュース