落合博満氏 「脅迫状が来た」メダルなしに終わった北京五輪後に衝撃

[ 2023年2月10日 17:15 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が10日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。中日監督の8年間で最も苦しんだという08年シーズンを振り返った。

 シーズン中に開催された北京五輪。中日からは川上、岩瀬、荒木、森野に加え、台湾代表からはチェンも選出された。主力5人が抜かれた中日は巨人、阪神に次ぐリーグ3位と苦しみ、優勝した巨人とは12ゲーム差も離される完敗の一年だった。

 苦しみは離脱中にとどまらず、代表選手が帰国した後も続いたという。「帰ってきたらすぐゲームに出られるんだろうと思ったら、とんでもなかった」と肉体的な疲労だけではなく、選手たちの精神的ダメージが大きかったと明かした。

 必勝を期して臨んだ北京五輪は、準決勝で韓国に敗れ、3位決定戦では米国に敗戦。金メダルどころか前回大会のアテネ五輪(3位)を下回る4位に終わった。この結果に「“負けて日本に帰ってくるな”って言われた選手も何人かいたみたいだし、“おまえの責任だ”って言われた選手もいるし」と選手への攻撃があった事実を明かし、中には「脅迫状が来たりね」と衝撃の事実も告白した。

 脅迫状の中身を尋ねられた落合氏は「言っていいの?」とけん制した上で、選手の命に関わるものだったと明かした。「警察沙汰になったんだよ」と当時の状況を振り返り、「負けの全責任を選手が負わされたって感じでしょう」と分析した。

 最後に今年3月に行われるWBCについて「勝てばいいよ。負けたらまた同じ目に合うのかどうなのか心配だけどね」と栗山監督率いる侍ジャパン戦士たちに思いを寄せていた。

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2023年2月10日のニュース