日本ハム・ドラ3加藤豪 練習試合で日本デビュー 無安打も自身の「フェーズ1」をクリア

[ 2023年2月10日 06:00 ]

練習試合   日本ハム3―0サムスン ( 2023年2月9日    名護 )

<日本ハム・韓国サムスン>5回、二直に倒れる代打の加藤豪(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムのドラフト3位・加藤豪(メッツ傘下)が9日、韓国・サムスンとの練習試合で日本デビューを果たした。「凄い緊張しました。でも、緊張はいいこと」。1月30日のノックで右人さし指を骨折し、今月4日から屋外でフリー打撃を再開したばかりだが、5回2死から代打出場。相手の好守で二直となったが、豪快なスイングで響かせた快音はインパクトを残した。

 試合後は独自の理論を明かした。「キャンプ中はフェーズ(段階)が3つあると思っている。1つめは気持ち。脈をちゃんとコントロールして打席に入る。2つめはボールとストライクを見極める。3つめがスイング。今日の課題はメンタル、呼吸、心拍数だった。それをコントロールできたので良かった」。米国でも打席の中では脈拍を140ぐらいにまで上げるように心がけていたという。

 8回の打席は緩い変化球に空振り三振。初実戦は2打数無安打だったが、新庄監督も「スイング音が凄かった」と笑顔だ。加藤豪も結果を気にしない。「シーズン中も結果を考えない。感覚的に1年で400~500打席ある中でメンタル、スイングの質、ストライク、ボールを見分けることを20回できれば、20本塁打できると考えている。自分でコントロールできることしか考えない」。荒波をくぐり抜けてきた経験は十分、並のルーキーではない。(横市 勇)

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2023年2月10日のニュース