阪神・大竹 上々「虎デビュー」 シート打撃で3人を内野ゴロ 岡田監督も高評価「先発として能力ある」

[ 2023年2月10日 05:15 ]

シート打撃に登板した大竹(撮影・岸 良祐)
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 新戦力が早くもベールを脱いだ。シート打撃に初登板した阪神・大竹は派手な投手ではない。西純や才木のような150キロ台の直球はない。しかし、巧みな投球術がある。ミエセスと原口に単打を許したものの、打者6人との対戦で、打たせて取る形で3人を内野ゴロに抑えた。

 「緊張すると思ったが、思ったより落ち着いて投げられた。ホークスの2~4年目くらい(の時と同様に)落ち着いてできた」

 そう振り返った27歳のサウスポーは、昨年12月の現役ドラフトで新加入した。ボールが先行しても、ツーシームやチェンジアップでカウントを稼げるのが強み。近年は低調な成績でも、プロ2年目の19年に5勝(4敗)を挙げ、投手王国を誇るソフトバンクで開幕ローテーション入りするなど実績もある。打者との対戦を初めて目の当たりにした岡田監督は即“使える”という評価をした。

 「大竹は実戦向きかもしれへんな。カウントが悪くなっても、武器のチェンジアップがあるから、そこで打たすとかな。先発としての能力はあるわな」

 青柳、伊藤将、西勇、西純、才木が開幕ローテーションに当確ランプをともしている。残る1枠は、岩貞、桐敷、B・ケラーらと大激戦が予想される。その座を射止めるべく、次回は3イニングを予定する12日の1、2軍合同紅白戦(宜野座)で、目指すのは、この日を上回る投球だ。上々の“虎デビュー”を果たした貴重な先発左腕。「自分の中ではもっとやれる」という言葉を証明する。(倉世古 洋平)

 ◇大竹 耕太郎(おおたけ・こうたろう)1995年(平7)6月29日生まれ、熊本県出身の27歳。済々黌、早大を経て、17年育成ドラフト4位でソフトバンク入団。18年7月30日に支配下登録され、8月1日西武戦で育成ドラフト出身選手として初めてプロ初登板初先発初勝利。通算35試合10勝9敗、防御率4・07。22年オフの現役ドラフトで阪神移籍。1メートル84、87キロ。左投げ左打ち。

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