大阪ガス・田中誠也 4年目の飛躍誓う「責任と自覚を強く持って、先発にこだわっていきたい」

[ 2023年2月10日 12:59 ]

大阪ガス・田中誠也投手(提供写真)
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 大阪ガスの左腕・田中誠也投手(25)が入社4年目の飛躍を誓った。

 「ここまではなかなか結果を出せなかったですが、河野が抜けたところでどう頑張れるか。責任と自覚を強く持って、先発にこだわっていきたい」

 今季は先発の一角を担うことが期待されている。同期入社でエースとして奮闘していた河野佳が広島に入団。新たに投手リーダーを任されたこともあり、今季にかける思いは人一倍強い。

 「ウエートトレーニングに注力していて、球の強さは出てきたと思う。あとは投げ込むことで感覚のブレを減らしていけるので、球数も増やしています」

 昨年11月の新チーム結成後から、従来は週2回だったウエートトレを同3、4回に増やした。肩と肘のスタミナを強化するべく、ブルペンでの投球練習も2桁から100球超えをノルマに。和歌山・田辺市内で行う春季キャンプ2日目となった10日も、球数は100を超えた。

 「今年はこれだけ練習をやったんだから大丈夫、という状況をつくりたい」

 大阪ガスに入社後は、もがき苦しんだ。大阪桐蔭3年春にはエースとして甲子園4強。立大でも1年時から頭角を現し、リーグ戦通算17勝を挙げた。そんなエリート左腕が躓いたのは入社1年目。「実戦に入って自分のボールが投げられなくなった」。持ち味の一つでもあった打者を見下ろす堂々としたマウンドさばきは、いつしか消えた。対打者ではなく、自分自身と勝負せざるを得なかった過去3シーズン。ただ、苦しい日々から目を背けず、野球と真摯に向き合ってきたからこそ、今年こそは結果を残さねばならない。

 「自分としては先発として長く投げる方が、持ち味を出せると思っています。そのためにはチーム内競争に勝つことが大前提。そこに向けてベストを尽くします」

 数々の大舞台を踏んできた経験値と、どの球種でも勝負できる卓越したコンビネーションが田中にはある。河野不在というチームの危機は、自らの手で救ってみせる。 

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2023年2月10日のニュース