二松学舎大付エース重川 昨年のベンチ漏れの悔しさ胸に成長

[ 2023年2月10日 12:38 ]

強気の投球で全国での活躍を誓ったエース重川(撮影・村井 樹)
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 2年連続7度目の選抜出場を決めた二松学舎大付(東京)。エース重川創思(2年)は1年前、ベンチに入れなかった悔しさを胸に、「小さい時からの憧れの場所で次こそ活躍したい」と強い思いを持って厳しい冬の練習に取り組んでいる。

 選抜出場への参考資料となる一昨年の秋の都大会ではベンチ入りしていたが、昨春の選抜ではメンバー入りできなかった重川。同学年の選手も出場するグラウンドを見つめながら「必ず自分もあそこに立つ」と誓った。

 「決して速い球を投げられるわけではないが、コントロールには自信があったので強気の投球を前面に出した」と、選抜後は内角も強気に攻める投球で猛アピール。昨夏は初めて甲子園のマウンドも経験し、新チームではエースとして秋の都大会準優勝まで導いた。

 直球の最速は137キロ。決して速くはないが、市原勝人監督は「コントロールが良いので自ら崩れる心配はない。また精神的にも強く、ここぞの場面で力を発揮してくれる」と評価。自身も「ピンチで動揺したことはないし、気持ちの強さは誰にも負けないと思っている」と力を込める。

 チームは4季連続出場となるが、春夏通じて2度目の出場となった82年春に準優勝して以降、その後の最高成績は3回戦止まり。準優勝時は市原監督がエースでもあり、重川は「そこは意識するし、(監督を)越えたい」ときっぱり。全国の強打者相手にも真っ向勝負を貫き、白星を重ねていく覚悟だ。(村井 樹)

 ◇重川 創思(おもかわ・そうし)2006年(平18)3月10日生まれ、佐賀県佐賀市出身の16歳。小1から野球を始め、友部シニアに在籍していた中学時代は2年時に全国大会出場。二松学舎大付では1年秋に初めてベンチ入り。2年秋から背番号1を背負う。最速137キロ。持ち球はスライダー、カーブ、チェンジアップ。1メートル80、80キロ、右投げ右打ち。

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2023年2月10日のニュース