虎のノーヒッターキラー・糸原 朗希、東浜に続きDeNA今永撃ちへ「僕らの野球で勝つ」

[ 2022年6月17日 05:15 ]

打撃練習を終え、笑顔を見せる阪神・糸原 (撮影・後藤 大輝)
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 ノーヒッター撃ちは阪神・糸原に任せろ。17日のDeNA先発・今永との対戦へ、「やることは変わらない。僕らの野球をやって、しっかり勝てるように頑張ります」と、自然体を強調した背番号33に、キーマンとしての期待が高まる。

 なぜなら、完全試合を含むノーヒットノーランを達成した2投手から、奇麗な安打を放っているからだ。ロッテ・佐々木朗に2打数2安打、ソフトバンク東浜にも2打数1安打をマークした。この流れなら、7日の日本ハム戦で快挙を成し遂げたハマのエース左腕も恐るるに足らずだ。

 井上ヘッドコーチの「左バッターのレギュラーと言われる連中を、(左投手でも)あえて右に変えるということは考えずに」という発言から、先発出場は確実。実際、左投手を苦にもしていない。52打数16安打で対戦打率・308。対左では、チームのレギュラークラスで今季、最も良い成績を残している。

 とはいえ、いくらプラスのデータが並んでいても、大風呂敷を広げることを嫌う名誉キャプテンの口から威勢の良い言葉が出ることはない。「左投手を打てていることは良いことなので、継続できるように頑張ります」と控えめの決意表明にとどめた。

 16日の練習でも、シーズン途中から取り組む緩いボールのセンター返しで調整。4月終了時点で・176しかなかった打率は、交流戦・313を経て、・240まで戻した。矢野監督が「(糸原)健斗、(糸井)嘉男が絡んでくれば打線はもっと良い形になる」と信頼を置く仕事人。攻撃にはずみを付ける。(倉世古 洋平)

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