夏の主ヤクになれ!ヤクルトのWベテラン青木&坂口に高津監督期待 「投手しんどくなる」正念場

[ 2022年6月17日 05:30 ]

外野で球拾いする坂口(左)と青木(撮影・沢田 明徳)
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 ヤクルト・高津監督が球団29年ぶりのリーグ連覇に向け、打線の奮起を促した。14日に2年間の契約延長が発表された指揮官は、4年ぶりの交流戦優勝を「文句のつけようがない」と称えつつ「勢いになるといいが、そう簡単じゃないと思っている」と引き締めた。

 16日は神宮球場で全体練習。夏場を正念場と位置づけ「投手がしんどくなる。そこは打線がカバーする。そういう状態にならなければ」と求めた。キーマンは2人のベテランだ。1日にコンディション不良で出場選手登録を抹消されていた日米通算2622安打の40歳・青木が復調。指揮官は「彼は元気なら結果は出せる」と期待する。もう一人は通算1517安打の坂口。9日のオリックス戦で今季初出場し、昇格後2試合で3安打の37歳は「外(2軍)から見ていたが昨年より強い。少しでも力になれたら」と遅れを取り返すつもりだ。

 2位の巨人に7ゲーム差の首位。ここまではリーグ2位のチーム防御率2・73の投手陣に頼ってきた。一方で打率・241は巨人、中日と並ぶ3位。村上、山田の主軸に合計4139安打のベテラン2人が本来の活躍で絡めば、さらなる得点力アップが期待できる。

 続投発表を受け「よりいい選手を育成し、より素晴らしい組織をつくっていきたい」と改めて決意を口にした高津監督。ソフトバンク・王貞治球団会長がヤクルトを引き合いに「ああいういいチームを倒して日本一を奪還しよう」と自軍選手にハッパをかけたことを伝え聞き「僕個人としてはうれしく思う。自信になる」と話した。球団では92、93年シーズンを制した恩師・野村克也監督以来のセ界連覇へ、独走態勢に入る。(君島 圭介)

 ≪青木 昨季8月3割超≫青木(ヤ)は昨季シーズン打率は・258だったが、8月は・318で月別で最高の成績を残した。チーム打率も7月・282、8月・272と高数字を残し2カ月トータルでもリーグトップの・277をマーク。7、8月で12勝7敗3分けの貯金5をつくり逆転優勝への土台を築いた。

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2022年6月17日のニュース