広島逆襲へ 野間1番復帰濃厚 佐々岡監督「もう一度束になって」首位・ヤクルト叩く

[ 2022年6月17日 04:45 ]

広島・野間
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 プロ野球は17日からセ・パともにリーグ戦を再開する。セ・リーグ3位の広島は首位・ヤクルトと3連戦(神宮)。野手キャプテンの野間峻祥外野手(29)がチーム一丸「束になって」ツバメを叩く意気込みを示した。下半身のコンディションが改善し、先発復帰が見込まれるリードオフマン。佐々岡真司監督(54)も開幕時のように「もう一度チームで束になって」と強調し、逆襲を誓った。

 ヤクルト戦に臨むナインは上京前、本拠地で全体練習を行った。下半身のコンディションを考慮し、11、12日の西武戦を欠場した野間も元気に参加。外野守備に打撃、走塁練習などに汗を流し、再開するリーグ戦に向けて意気込みを口にした。

 「交流戦は悔しい結果に終わったけど、明日からまた始まる。いい準備ができたので、チームの勝利に少しでも貢献できるように頑張っていくだけ」

 5勝13敗と大きく負け越し、3季連続で最下位に沈んだ交流戦。選手会長の大瀬良が不振で、中軸を担う西川は故障で離脱を強いられるなど、チームは痛手を負った。主戦右腕は17日に復帰先発するものの、巧打者の完治は見通せない。

 「(西川)龍馬がいつ帰ってくるか分からない状況だし、みんなで一丸となってやるだけだと思う。自分たち一人一人が仕事をしていけば」

 首位独走の相手とは10・5ゲーム差。片や交流戦優勝、片や最下位で、戦前の1・5差は大きく開いた。だからと言って白旗は揚げられない。まだ6月。今季1勝4敗1分けと苦戦しても巻き返す時間は十分ある。野手キャプテンは力を込める。

 「勢いがあるので、より束になってやらないといけない。強いヤクルトに勝てば、いい流れが生まれてくると思う。目の前の一戦一戦に勝てるように」

 佐々岡監督も改めて一丸野球を強調する。

 「選手には“横浜で手をつないでスタートした(開幕時の)その気持ちをもう一度思い出し、もう一度チームで束になってやっていこう”と話した」

 逆襲へ、束になってかかるナイン。指揮官が「明日のお楽しみ」とはぐらかした3番には菊池涼が入り、チャンスメークを担う1番には野間が3試合ぶりに復帰する見込みだ。

 「打席から少し離れているけど、そんなことは関係なく、立てば必死に食らいついてやるだけ。投手に向かって気持ちを出して」

 極端に言えば、ヤクルト3連戦はペナント争いに生き残るか否かの分岐点。定位置奪取を目指す29歳が、リードオフマンとしてチームを逆襲に導く。(江尾 卓也)

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