東芝の153キロ右腕・吉村貢司郎が「振り子投法」で快投 最速149キロで9K

[ 2022年3月6日 17:16 ]

第76回JABAスポニチ大会 第1日   A組 東芝 5―2 ヤマハ ( 2022年3月6日    神宮 )

<ヤマハ・東芝>独特な投球フォームの東芝先発・吉村(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 球春到来を告げる「第76回JABA東京スポニチ大会」が6日、開幕し、東芝はヤマハを5―2で下した。

 今秋のドラフト候補に挙がる東芝の最速153キロ右腕・吉村貢司郎投手は、7回1/3を7安打2失点で勝利に導いた。最速は149キロで、9奪三振中7個はフォークなどの変化球で奪い「ワンバウンドでもいいという気持ちで投げられた」と振り返った。

 1年間の成長を自らの好投で実証した。昨年大会では2戦目で先発するも、3回1/3を5失点でKOとなり、チームも予選落ち。3年目を迎えた1メートル83の大型右腕に、平馬淳監督は「一本立ちしてほしい」と期待を込めて初戦の先発を託した。

 昨秋に行った投球フォームの修正が転機になった。走者がいない時は、左足を大きく一塁側に蹴り上げてから足を上げる「振り子投法」に挑戦。フォームにリズムと勢いが生まれ、制球力も球威も向上。フォークを振らせる投球に磨きがかかった。
 昨年のドラフトでは指名漏れを経験。プロ入りの夢は変わらないが「今はチームで優勝を目指している」と白星だけを追い続ける。(柳内 遼平)
 
 ◇吉村 貢司郎(よしむら・こうじろう)1998年(平10)1月19日生まれ、東京都出身の24歳。小2から「扇ターキーズ」で野球を始める。足立八中(現鹿浜菜の花中)では「足立ベルモントボーイズ」に所属し投手兼外野手。日大豊山では3年夏の東東京大会準優勝。国学院大では2年春にリーグ戦勝利。1メートル83、80キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2022年3月6日のニュース