日本新薬の153キロ右腕、岩本喜照が好投 1月に結婚し自覚「自分一人だけじゃない」

[ 2022年3月6日 21:13 ]

第76回JABA東京スポニチ大会第1日   日本新薬3─2日本製鉄かずさマジック ( 2022年3月6日    神宮 )

<7社ヤ日本製鉄かずさマジック・日本新薬>6回1/3で3安打2失点と好投した日本新薬の先発・岩本
Photo By スポニチ

 先月の宮崎キャンプ中から今大会第1戦に投げるつもりで準備してきた。3日に27歳になった日本新薬の最速153キロ右腕・岩本喜照が、先発としての役割を果たす好投。日本製鉄かずさマジック相手に、6回に先頭の四球を機に1点を勝ち越されてマウンドを降りたが「後ろに良い投手がいるし、初回から飛ばして行きました」と3安打5三振2失点なら十分合格点。直後に5番・若林将平左翼手(22=慶大)に逆転の右越え2ランが飛び出し、野球の神様も味方した。

 「良い球をありましたし、全体的には良かった。でも、もったいない失投があったことは反省点です」

 昨季出場できなかった今夏都市対抗に出場することが大目標ではあるが、「都市対抗は見ずに、この“スポニチ大会を獲ろう”とやってきました」と目先の戦いにこだわる。チームに今必要なことは公式戦で勝って、自信を得ること。個人的にも4年の交際を実らせ1月11日、大阪府出身の結衣さん(25)と結婚したことも「自分一人だけじゃない」という自覚を生んだ。

 常葉菊川(現常葉大菊川)時代は、球威で押すタイプではなく制球重視の投手だった。それが九州共立大進学後に現広島のエース右腕・大瀬良大地(30)と出会い、練習の虫となり心技体全てにおいてタフになった。さらに暖かくなれば1メートル87、88キロの体はさらに躍動するはず。「自分が柱となり、取り組みから見本となって引っ張る存在になります」と頼もしかった。(小澤 秀人)

続きを表示

2022年3月6日のニュース