広陵のボンズ・真鍋 豪快春1号!「1年生BIG4」進化証明 「勝つためにがむしゃらにやりたい」 

[ 2022年3月6日 05:30 ]

練習試合   広陵31―2広島国際学院 ( 2022年3月5日    広陵高校グラウンド )

<広陵・広島国際学院>初回1死一、三塁、先制3ランを中堅左へ運ぶ広陵・真鍋(撮影・北野 将市)
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 高校野球の対外試合が5日解禁され、第94回選抜高校野球大会(18日から13日間、甲子園)出場校が各地で今年初の練習試合に臨んだ。昨秋神宮大会準優勝の広陵は広島国際学院と対戦し、1年生「BIG4」の1人、真鍋慧(けいた)内野手が初打席で高校通算11号の先制3ランを中堅左に運んだ。

 真鍋が豪快な「春1号」を今年初打席でかっ飛ばした。「4番・一塁」で先発出場。初回1死一、三塁、5球目の外角直球を逆らわずはじき返すと、打球は風にも乗って中堅左のフェンスを越えた。

 「最初はタイミングが取れず、芯で捉えられなかった。冬の間にやってきたことが、実戦ですぐ出たことは良かったです」

 高校通算11号は、進化の証だった。“広陵のボンズ”の異名を取り、飛距離に注目が集まりがちだが、冬のテーマは逆方向へ強い打球を打つこと。第2打席の一飛の後、第3打席では左翼線へ適時二塁打を放った。いずれも反対方向へ飛ばして結果を出したことに価値がある。4、5打席目は警戒されて四球。風格でも敵を圧倒する、真の4番への道を着実に歩んでいる。

 中井哲之監督も「甲子園に出てくる投手はそんなに簡単ではないが、振る力はある」と評価した。「BIG4」の野手3人の中では22年実戦アーチ一番乗りにも、4番に慢心などない。「注目されるだけで終わらないようにしないといけない。チームが勝つためにがむしゃらにやりたい」。19日の敦賀気比との選抜初戦まで残り2週間弱。1年生4番の成長の加速度が、聖地での勝利に直結する。(北野 将市)

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