ENEOS・飯田琉斗投手 最速154キロ腕直球勝負 成長の足がかりに

[ 2022年3月6日 06:00 ]

スポニチ大会注目のルーキー

スポニチ大会での活躍を誓うENEOS・飯田
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 球春到来を告げる「第76回JABA東京スポニチ大会」は6日、開幕する。神宮の開幕戦で、前回大会優勝の三菱自動車倉敷オーシャンズと対戦するのはENEOS。横浜商大出身の最速154キロ右腕・飯田琉斗投手(22)が、社会人デビューの瞬間を心待ちにする。

 社会人野球でも持ち味の直球に磨きをかける。最速154キロ右腕のENEOS・飯田は「真っすぐで押すのが自分の売り。それに磨きをかけて、真っすぐでどれだけ勝負できるかというのを意識しています」とレベルアップに励む。

 この冬は、1学年上の同僚右腕・関根に助言を受けながら、体幹や自重トレーニングに取り組んできた。「自分の筋肉に神経を通していくつもりで、投げるのに必要な筋肉に刺激を与える動きをやっている」と筋力アップよりも投球に生きる体の連動性を重視する。

 2月12日に行われた紅白戦では、救援で2回無失点と好投。大久保秀昭監督も「大学野球が終わってから環境が変わっていい方に出てくれているのかなと思う。非常に楽しみです」と目を細める。同25日の早大とのオープン戦でも救援登板し、1回無失点と順調だ。

 横浜商大ではリーグ戦通算12勝を挙げ、プロ注目の存在となったが、昨秋のドラフト会議は指名漏れ。悔しさからしばらくはテレビで野球を見ることもなくなった。気持ちの整理には数週間を要したが「自分の時間、自分の野球をしよう」と再び自身と向き合った。

 同学年にはオリックスのドラフト1位・椋木や、西武の同1位・隅田らがいるが「今の自分はあのレベルではない。レベルアップして、まずはENEOSで都市対抗で優勝できるようにというのが一番」と言い切る。全ての経験を糧に、今大会を成長の足がかりにしてみせる。(田中 健人)

 ◇飯田 琉斗(いいだ・りゅうと)1999年(平11)6月24日生まれ、横浜市出身の22歳。篠原西小2年時から野球を始め、六角橋中では横浜都筑ボーイズに所属。向上では1年夏からベンチ入りし、2年秋からエースとなる。横浜商大では1年春にリーグ戦デビュー。1メートル87、95キロ。右投げ右打ち。

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2022年3月6日のニュース