ヤクルト・高橋 「体の開き抑える」&「バッター嫌がる」プレート踏み分け投法

[ 2022年3月6日 05:30 ]

オープン戦   ヤクルト1―5中日 ( 2022年3月5日    バンテリンD )

<中・ヤ>プレートの真ん中から踏み出して投げ込む高橋(撮影・椎名 航)
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 【追球ズーム ここにFOCUS】投球プレートの三塁側と真ん中を踏み分けた。しかも、同じ打者に対しても。ヤクルト・高橋が今季初の実戦登板。高津監督も「器用。簡単にできることじゃない」と認める高等技術を駆使した。

 2回無死一塁。左打ちの高橋周に三塁側を踏み3球投げた後、最後の4球目だけ真ん中を踏んで外角カットボールで空振り三振。1死二、三塁で右打ちの石川昂には1~4球目は真ん中、5~7球目は三塁側、8、9球目は再び真ん中を踏み投げた。9球目はクロスファイア気味の内角147キロ直球がボール判定。四球となったが、際どい球だった。

 投手は体の動きのメカニックや制球を安定させるため、決まった場所だけ踏んで投げるのが一般的。高橋は「体の開きを抑えるため」と、「バッターが嫌がる」と2つの狙いを明かした。同じ球種でも、球の出どころや角度が変わり、打者の目線を惑わせられる。

 対応力が必要な技術にも「普段、ピッチング練習からもやっているので」と難しさは感じていないという左腕が3回1安打無失点。開幕へ順調に踏み出した。(青森 正宣)

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2022年3月6日のニュース