自己最遅実戦解禁 オリックス・由伸 あれ…初回4連打で1失点も「思い出しながら」さすがの修正力発揮

[ 2022年3月6日 05:30 ]

オープン戦   オリックス12-1DeNA ( 2022年3月5日    横浜 )

<D・オ>オリックス先発の山本(撮影・長久保 豊)
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 5日は4球場で開幕投手候補が登場し、それぞれ順調な仕上がりを披露した。今年初実戦のオリックス・山本由伸投手(24)は初球から4連打されても最少失点にとどめ、2回27球で試運転を終えた。昨季は沢村賞など投手9冠。確実視される2年連続の大役へ不安はない。

 異例の4連打献上で絶対エースが目覚めた。今春初実戦。山本は初回6球で1点を失い、なおも無死満塁でスイッチが入った。

 「力みもあって、安打が出やすい高さにいってしまっていたのですが、初回の途中から、変化球も低めに、直球も強いボールを投げられたと思います」

 昨季の1イニング4被安打は一度だけ。もちろん4連打などなかった。珍しい光景から始まっても修正力は半端ない。大量失点の窮地で宮崎を初球フォークで一邪飛に仕留め、知野は外角カーブで狙い通りの遊ゴロ併殺。2回は3者凡退で、予定した通りの2回を最少1失点に抑えた。

 「実戦感覚を忘れていた部分もあったので、思い出しながら。2イニング目は特に実戦っぽい投球ができたかな」

 東京五輪も含めて計3472球を投げた昨季を考慮し、今春は高卒1年目を除けば20年2月21日の紅白戦を超える自己最遅の実戦解禁だった。中嶋監督は「順調と言えば順調。イニング数を増やしていかないといけないところもあるので」と明言こそ避けたが、開幕投手の最有力には間違いない。

 今後は11日の巨人戦、18日の阪神戦をへて本番へ。試運転は計3度もあれば十分だろう。「次は立ち上がりからコントロールしていきたい」と3・25までの行程を見据えた。(湯澤 涼)

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