MLB労使交渉 選手会が「PS進出12球団案」取り下げ、機構側望む「14球団案」受け入れも

[ 2022年3月6日 02:30 ]

 労使が対立する大リーグで、既に合意している「ポストシーズン(PS)進出12球団案」を選手会が取り下げ、機構側が求めていた「同14球団案」を改めて提示していると4日(日本時間5日)、スポーツ専門局ESPNのバスター・オルニー記者がツイッターで報じた。現行の10から14への拡大が実現すれば、放映権などで12球団案よりも1500万ドル(約17億2500万円)多く、機構側が得ることができるという。

 選手会は、PS進出球団数が14まで増えると球団が選手補強のために資金を使わなくなる可能性を危惧してきた。しかし、今回の労使交渉で選手会の最大の目的は若手選手の待遇改善。年俸総額(ぜいたく税課税の基準額)、ボーナスプール(年俸調停権取得前の選手が活躍に応じて得る金額の総額)など主要争点でいまだ隔たりが大きい中で金額面の溝を埋める突破口として選択したもようだ。

 CBSスポーツは、オルニー記者の投稿を引用し「理論的には選手会は機構からギブアップを引き出すことができる」と伝えた。

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2022年3月6日のニュース