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龍谷大平安の信念 技術や連携練習より「フィジカル重視」 原田監督「その方が長く野球ができる」

[ 2022年3月6日 17:40 ]

<龍谷大平安高>ボールパーク入り口からグラウンドに向かう坂道の途中にある記念碑(撮影・後藤 正志)
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 龍谷大平安(京都)の「伝統の力」に迫る。全国最多の選抜大会41回出場、同2位の甲子園大会春夏通算103勝など輝かしい実績を誇る同校。冬の期間はボールを使う練習より、徹底的に体を鍛え上げることに重点を置く。スポニチでは同校野球部の冬の“通常”の練習を取材。YouTubeチャンネルの「スポニチ ドラフトチャンネル」で公開する。

 地味なフィジカルトレーニングが練習時間の大半を占める。コロナ下のため、練習時間は平日約3時間。ボールを使うのは、およそ15分間にとどめる。

 今春は選抜大会出場を逃したが、大会に出場する年でも「フィジカル重視」は変わらない。そこには原田英彦監督(61)の信念がある。

 「高校で15センチ身長が伸びる子なんて、ざらにいる。成長期は柔軟性と可動域を重視して、体ができ上がってからアウター(マッスル)を付ける。その方がケガしにくいし、長く野球ができると思う」

 技術や連携練習を進めたい気持ちを抑え、選手個人の肉体の成長を促す。高校より上のレベルで野球をさせるためにはどうしたらいいか。考え抜いた末の結論が「平安流」の選択だった。

 地味で厳しい練習には、肉体形成とともに、もう一つの狙いがある。伊藤愛都主将(2年)は「体を強化しないといけない時期。全員でしんどいことを乗り越え、思いを共有することでチームが一つになれる」と胸を張る。同じ目的に向かい、全員が努力することで自然と団結心は高まっていく。

 以前の練習場だった亀岡グラウンドが、冬場は凍結で使用できなくなるため、やむを得ず始めたフィジカルトレーニングだった。しかし2012年に龍谷大平安ボールパークが完成してからも、冬の練習内容は変わらない。今や「伝統」と言えるまでになった。厳しい冬を越え、充実の夏へ。選手、監督の視線の先は一致している。

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