誠也が胸中激白「焦りはない」、メジャー移籍交渉停滞中も泰然自若 沖縄で土台づくり

[ 2022年1月11日 05:35 ]

広島からポスティングシステムでメジャー移籍を目指す鈴木誠也
Photo By スポニチ

 広島からポスティングシステムでメジャー移籍を目指す鈴木誠也外野手(27)が10日、自主トレ先の沖縄で電話によるスポニチ本紙の単独取材に応じた。労使交渉決裂でロックアウトに突入し、移籍交渉が進まない現状にも「焦りは全くない。平穏そのまま」と泰然自若を強調。今春に限っては変化を求めず、土台づくりにじっくり取り組む意向だ。

 「クタクタです」

 電話口から漏れた第一声には疲労の色がにじんでいた。何しろ、5~6時間に及ぶハードなメニューを消化したばかり。鈴木は自主トレ先の沖縄で取材に応じ、移籍を目指す大リーグの現状を踏まえて心境を明かした。

 「焦りは全くない。早く決まるに越したことはないですけどね」

 周知の通り、大リーグ機構(MLB)と選手会が続けていた新労使協定は期限までに妥結を見ず、12月初旬から選手契約など労使に絡む活動が止まるロックアウトに突入。1月から再開すると伝わるものの、鈴木の移籍交渉は止まったままだ。

 「別に何とも思わない。何も考えていないので、(気持ちは)平穏そのままです」

 気をもむであろう状況にも、鈴木は泰然自若。新天地への挑戦を決断し、普通なら勇みそうな自主トレにも、姿勢は表れている。新年は4日に始動。5日には現地に入り、午前中は肉体強化に努め、午後から打撃などの技術練習に取り組む。

 「例年と何も変わらない。シーズンに向けての体づくりをバランスよく全体的に。体の使い方だったり、オフにしかできないことをやっています」

 昨春は大胆なフォーム改造に取り組んだ。軸となる右脚に体重を残し、投球の軌道に沿ったアッパー気味のスイング。打者として一つずつ階段を上るために、変えることを怖がらないのが鈴木の真骨頂だが、今春に限っては変化を求めない。

 「先読みして、いろんなことを変えるのはどうなのかな…と。実際に行ってみて、自分で感じてやる方がいいと思う。いろんな選手から助言を聞いたりもしますが、捉え方は人それぞれなので」

 交渉凍結の現状にも動じず、地に足をつけて自主トレに励む。挑戦すると決めた以上、後戻りはしない。

 「長いシーズンをしっかり戦えるように。いろんな引き出しを確認しながら…ですね」

 いずれ決まる新天地。ひのき舞台での活躍を誓い、鈴木は今日も一心不乱に汗を流す。(江尾 卓也)

 【ここまでの主な経過】
 ▽21年11月16日 広島は鈴木誠也外野手のポスティングシステムでのメジャー移籍を容認。
 ▽11月21日(日本時間22日) 米大リーグ機構(MLB)は、鈴木を全30球団に契約可能選手として通知。交渉期限は米東部時間12月22日午後5時(同23日午前7時)。
 ▽11月28日(日本時間29日) 代理人のジョエル・ウルフ氏が取材対応。鈴木の夫人でスポーツキャスターの畠山愛理さんが米球団とのオンライン交渉に同席していると明かす。獲得希望球団は「8以上、15未満」と説明。
 ▽12月1日(同2日) MLBと選手会が交渉を続けていた新労使協定が失効期限までに妥結せず。労使に関わる全ての活動が止まるロックアウトに突入。
 ▽22年1月5日(同6日) CBSスポーツが「FA選手の予想契約金ランキングトップ10」を特集。鈴木は4年総額6400万ドル(約74億円)で6位に。

続きを表示

「始球式」特集記事

「水島新司」特集記事

2022年1月11日のニュース