中畑清氏 昨季の反省…キャンプを自分の目で見て順位予想したいね

[ 2022年1月11日 05:30 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル】沖縄など3県に9日からまん延防止等重点措置が適用された。期間は31日まで。それで解除されればいいんだけど、延長なんてことになったら今年も厳しいなあ。

 去年はコロナ禍で自粛したキャンプ取材。言い訳になるけど、自分の目で見ることなく前年度を参考にして最下位予想したヤクルトとオリックスが優勝したんだよね。

 野球評論家にとって開幕前の順位予想は大事な仕事。結果はともかく裏付け、確信を持って順位をつけたい。

 できるだけ12球団のキャンプ地を回ってさ。ルーキーや新外国人の新戦力をチェックし、ブルペンで投手陣の質と量を確認する。監督から構想を直接聞いて全体の雰囲気を感じ、そのチームの方向性が見えてくるんだ。

 「これは掘り出し物」というお宝を探すのも楽しみ。自分が目を付けた選手がどれだけブレークするか。1シーズン楽しめるんだよね。

 CSテレビやインターネットで12球団のキャンプが中継される時代。映像は見られるけど、実際に自分の目で見て、肌で感じないと自信を持った順位予想はできない。取材に行けないなら、予想はよそう、なんてね。

 今のところ宮崎は大丈夫そうだけど、沖縄は今後の感染状況、自治体やNPBの判断を待つしかない。状況が許せば真っ先に行きたいのが中日。立浪和義監督が「30本塁打を打てる可能性では一番」と認める右の長距離砲、高卒3年目の石川昂弥をどう育てるか。

 PL学園から1位指名で中日に入団し、当時の星野仙一監督に1年目の開幕戦から2番・ショートで使ってもらって大成した立浪監督。心中する覚悟で石川を使い続け、4番打者に育て上げてほしいな。

 日本ハムの新庄剛志監督も支配下選手を全員1軍で使うなんて約束しなくていいから「こいつを絶対育てたい」という選手を使い続けてものにしてほしい。たとえば9年目の渡辺諒。長打力のある右打者。好きなんだよね。まだ26歳。私がレギュラーを取った年だ。

 そんなこと考えてるとますますキャンプ地が恋しくなってきた。とりあえず2月1日は宮崎で迎える予定。後半だけでいいから沖縄にも行きたいな。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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