ソフトB ドラ3・木村 相撲仕込みのボディーで「野球界の横綱になる」、球打にも闘争心メラメラ

[ 2022年1月11日 05:30 ]

キャッチボールを行う木村(撮影・中村 達也)
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 相撲好きの150キロ左腕が“白星”量産へ歩みだした。ソフトバンクの新人合同自主トレが10日、福岡県筑後市のファーム施設で始まった。都道府県別で最多の横綱8人を輩出した北海道出身のドラフト3位・木村大成投手(18=北海)は「球界の横綱に」と誓った。

 北の大地から九州で球界の横綱へ――。“鷹部屋”の新人合同自主トレの全メニューを終えた木村は充実した表情で初日を振り返った。

 「緊張感は程よくしたけど、“やってやるぞ”という気持ちでできた。体力面ではしっかり準備して臨んだので、バテることなく集中できた」。続けて、将来の目標には「野球界の横綱になれるように頑張りたい」と大きな目標を掲げた。

 根っからの相撲好きだという木村。物心が付いた小学生の時からだ。地元・北海道の実家の隣にある祖母の家で大相撲を観戦。最初は興味がなかったが、「どんどん見ていくうちに、迫力がある点が凄くいいな」と、ほれ込んだ。小学生の頃には市内の相撲大会に参加し、優勝した経験もある。また、4歳上の兄との取り組みでも「手加減なしで勝った。体幹の強さは自信がある」。相撲仕込みのボディーに自信を見せた。

 大鵬、北の湖、千代の富士ら北海道出身の横綱は8人。全国最多を誇る“横綱の名産地”だ。9日から始まった大相撲初場所にも関心を持ち、「今日、見ようかな」と待ち切れない様子。11月に行われる九州場所の観戦にも「(予定を)調整したい」と目を輝かせた。

 横綱級のライバルはドラフト1位の風間だ。この日、キャッチボール相手になった世代最速157キロの右腕のボールを受け、「さすが高校生No・1投手のボールは投げていた」と舌を巻いた。

 それでも「超えないといけない存在。相手に向かっていく気持ちの強さは誰にも負けない」と木村。最速150キロの直球を武器に、いかなる勝負も待ったなしのガチンコで受けて立つ。(福井 亮太)

 ◇木村 大成(きむら・たいせい)2003年(平15)9月12日生まれ、北海道北広島市出身の18歳。小1で野球を始める。北広島東部中では軟式野球部。北海では1年春からベンチ入り。3年時に春夏の甲子園に連続出場。最速は150キロ。1メートル81、78キロ。左投げ左打ち。

 ▽北海道出身の横綱 北海道は都道府県別で全国最多8人の横綱を輩出している。第41代横綱の千代の山を皮切りに、歴代2位の優勝32回を誇る大鵬、優勝31回で同3位の千代の富士、優勝24回で同5位の北の湖ら名横綱も多い。2位は青森県の6人。九州・沖縄地区は合計して10人と多くはないが、69連勝の歴代1位記録を持つ双葉山は大分県出身。

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2022年1月11日のニュース