九産大 楠本からエース渡辺へ完封リレーで3連覇決めた 4番・森伊も号砲 11年ぶり神宮星いけるぞ

[ 2021年11月1日 05:30 ]

九州大学野球選手権決勝   九産大4-0北九大 ( 2021年10月31日    北九州市民 )

第28回九州大学野球選手権大会<九州産業大・北九州大学>最後の打者を遊ゴロに抑え喜ぶ九産大・渡辺(撮影・中村 達也)
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 決勝戦があり、九産大(福岡六大学)が北九大(九州六大学)に4―0で勝ち3大会連続10度目の優勝を飾った。投打の主力が活躍。楠本宏武(2年)とエース渡辺翔太(3年)が完封リレーを披露し、4番・森伊吹(4年)が8回に2ランを放った。2大会連続で明治神宮大会(昨年は中止、11月20日開幕)の出場権を獲得。同大会で2010年以来11年ぶりの白星を目指す。

 最後の打者をこん身の147キロの直球で打ち取ると九産大のエース・渡辺はマウンドで両手を突き上げた。歓喜の輪の中心で「最後は自信のある真っすぐを思い切り投げた。うれしい気持ちが一番」と笑顔がはじけた。

 7回2死一、二塁で2番手として登場。前日の準決勝でも7回を投げ「疲労はあった」。それでも左打者を得意のスプリームで打ち取ると、8回以降も1安打で無失点。2奪三振で無四球と、スキのない投球で完封リレーを完成させた。

 春から夜食で体重の5キロ増に成功。「直球のスピードが上がって、質も良くなった。軽く投げても球速が出るようになった」。自信を得た一方で「150キロ台が出せなかった」と悔しがる。「秋は(出場)チーム数が少なくて簡単には勝ち上がれないが、自分が大学に入ってから勝てていないので全国1勝を目指したい」と神宮の舞台での快投を誓った。

 先発の楠本は140キロ台半ばの直球を主体に6回2/3を投げ6安打無失点6三振、1四球。「今年一番。コントロールも良くて変化球でもカウントが取れた」と胸を張った。「神宮ではチームの力になれるように、もう一段階上の投球がしたい」と先を見据えた。

 3度宙に舞った大久保哲也監督(59)は「2人とも最高のピッチング。森(伊)をずっと4番で使ってきて、最後の最後で期待に応えてくれた」と8回に決定的な左越え2ランを放った主砲も称えた。

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