記録で見るWシリーズ第5戦 投手の代打ヒットは98年ぶり 初回の満塁弾は61年ぶり

[ 2021年11月1日 13:43 ]

第4戦でヒットを放ったアストロズのグリンキー(AP)
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 第4戦で先発したアストロズのザック・グリンキー(38)が4―5で迎えた4回、投手のイーミ・ガルシア(31)の代打として登場。ブレーブス2番手、ジェシー・チャベス(38)から右前にヒットを放った。

 ワールドシリーズで代打で起用された投手がヒットを記録したのは、1923年のジャック・ベントリー(ジャイアンツ)以来、98年ぶりの珍事。グリンキーはブルワーズ、ドジャース、ダイヤモンドバックスなど投手も打席に立つナ・リーグに計9シーズン在籍しており、通算打率は・225と投手としては高打率を残し、本塁打も9本放っていた。先発した第4戦でも2打数で1安打。指名代打制のないナ・リーグ本拠地の試合では、隠れた才能?を発揮している。

 今季ナ・リーグの打点王(113)となったブレーブスのアダム・デュバル(33)は初回にアストロズ先発のフランバー・バルデス(27)から右越えに満塁本塁打。バルデスに対しては第1戦の三回にも左越えに運んでおり、これが同投手に対してはシリーズ2本目の一発となった。

 ワールドシリーズの初回に生まれた満塁本塁打は史上3本目。1920年の第5戦でインディアンズのエルマー・スミス、1960年の第3戦ではヤンキースのボビー・リチャードソンが記録しており、デュバルの初回での“グランドスラム”は61年ぶりの希少な一発となった。

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