アストロズが崖っ縁で2勝目 初回の4失点から逆転 ブレーブスはホームで今プレーオフ初黒星

[ 2021年11月1日 13:10 ]

ワールドシリーズ第5戦   アストロズ9―5ブレーブス ( 2021年10月31日    アトランタ )

8回にタイムリーを放ったアストロズのコレア(AP)
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 1勝3敗と崖っ縁に立たされていたアストロズが、初回に4点を失いながらも敵地アトランタ(ジョージア州)でブレーブスに9―5で逆転勝ち。シリーズ成績を2勝3敗として勝負をヒューストン(テキサス州)での第6戦以降に持ち越した。

 アストロズは先発のフランバー・バルデス(27)が、第1戦でも一発を喫しているブレーブスのアダム・デュバル(33)に満塁本塁打を喫する苦難の滑り出し。2回と3回に2点ずつを返して同点に追いついたものの、バルデスは3回裏にフレディー・フリーマン(32)に勝ち越しのソロ本塁打を許した。

 しかし4―5で迎えた5回、今ポストし―ズンで防御率0・82と好投していたブレーブス3番手のA・J・ミンター(28)を攻め立てて、2死満塁から押し出しの四球と代打マーウィン・ゴンザレス(32)の左前適時打で計3点を入れて再び試合をひっくり返した。

 ダスティー・ベイカー監督(72)はこのシリーズで14打数1安打と精彩を欠いていたアレックス・ブレグマン(28)を3番から7番に降格させたが、そのブレグマンが2回に反撃の口火となるタイムリー二塁打を記録。4回には第4戦で先発して4イニングを投げているザック・グリンキー(38)を投手のイーミ・ガルシア(31)への代打で起用し、メジャーの通算打率が・225で9本塁打を放っているグリンキーは右前にヒットを放った。ブレグマンに代わって3番に入ったカルロス・コレア(27)も3安打で2打点。ゴンザレスの代打を含め、指揮官の采配がズバリと的中する第5戦となった。

 今ポストシーズン14試合で打率が・098で2打点だった捕手のマーティン・マルドナド(35)は犠飛、押し出しの四球、左前タイムリーで3打点。第5戦では打撃でも存在感を示した。

 ブレーブスは今ポストシーズンのホームゲームでは8戦目にして初黒星。26年ぶりの優勝を地元アトランタで決めることはできなかった。

 第1戦で先発しながら脚を骨折したチャーリー・モートン(37)が離脱したために、6月15日を最後に登板していなかったメジャー未勝利の左腕タッカー・デビッドソン(26)を先発させるという苦しい投手起用。デュバルとフリーマンの本塁打で2度リードは奪ったが、第5戦では投手陣が持ちこたえきれず、地元で26年ぶりの優勝を決めることはできなかった。

 なおデュバルが放った満塁本塁打はワールドシリーズの初回としては史上3本目となった。

 <ワールドシリーズの日程と成績>
 ▼第1戦(10月26日)=〇ブレーブス6―2●アストロズ
 ▼第2戦(10月27日)=●ブレーブス2―7〇アストロズ
 ▼第3戦(10月29日)=〇ブレーブス2―0●アストロズ
 ▼第4戦(10月30日)=〇ブレーブス3―2●アストロズ
 ▼第5戦(10月31日)=●ブレーブス5―9〇アストロズ
 ▼第6戦(11月2日=ヒューストン)
 ▼第7戦(11月3日=ヒューストン)
 *日付は現地時間。第7戦は結果次第で実施

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