阪神・佐藤輝 “通天閣”適時打は不満も、短期決戦へ内容に手応え「しっかり振れていた」

[ 2021年11月1日 05:30 ]

フェニックス・リーグ   阪神10―2DeNA ( 2021年10月31日    アイビー )

<フェニックスL 神・D>初回2死二塁、佐藤輝は先制の左前適時打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 2戦連続「4番・右翼」で先発した阪神・佐藤輝のフェニックス・リーグ初安打初打点は思わぬ形で飛びだした。

 初回2死二塁。初球から積極的にスイングも、右腕・有吉の142キロに詰まらされ、打球は三塁ファウルゾーン方向へ高々と舞い上がった。完全に打ち取られた…ように見えたが、打球は風に押し戻される形で左翼手と三塁手の間に落ちた。春季キャンプ中やシーズン序盤に幾度となく見られた“通天閣打法”で、二塁走者を生還させる左前適時打。ただ本人は「ヒットじゃないですね」。復調を目指す今、求めるのは結果よりも内容だ。

 4回先頭でも有吉の初球121キロに反応したが、仕留め損ねて左飛に倒れた。3、4打席目は、いずれもはっきりと分かるボール球を選び四球。「(4回は)結果的に打てそうな球がきたので、初球に。ヒットにはならなかったですけど」と振り返った上で「(4打席通じて)しっかり振れていたのでいいんじゃないですか。しっかり(CSで)結果を出すためにやっていきたい」と1日の宮崎最終戦を見据えた。

 試合前練習では、連日、日高2軍打撃コーチから助言を受けた。「修正点を話し合えたので試していければいいかなと思います」。試合後も同僚らとともにフリー打撃などで汗を流し続けた。短期決戦の舞台で躍動すべく、調整を重ねる。(阪井 日向)

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2021年11月1日のニュース