アドレナリンで151キロ 白鴎大の3年生左腕・曽谷が狙う「ドラフト上位指名」

[ 2021年11月1日 17:49 ]

第17回関東地区大学野球選手権大会   白鴎大4―1桐蔭横浜大 ( 2021年11月1日    横浜 )

150キロを連発して好投した3年生の曽谷(撮影・柳内 遼平)
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 第17回関東地区大学選手権大会が1日に横浜スタジアムで開幕した。白鴎大(関甲新学生2位)は桐蔭横浜大(神奈川大学2位)を4―1で下した。先発した左腕・曽谷(そたに)龍平投手(3年)は151キロを計測する力投を見せた。

 自慢の直球で押し切る。それが曽谷の投球スタイルだ。初回1死一、三塁で4番を迎えた。身長1メートル82の大型左腕はピンチに臆することなく直球勝負。150キロ直球で遊ゴロ併殺に仕留めた。

 「ゲッツーを取れてピッチングが楽になりました。自信のあるストレートを投げることができました」

 人生初となった横浜スタジアムのマウンドで7回4安打1失点。スリークォーターから繰り出す直球は自己最速を1キロ更新する151キロを計測。常時140キロ後半の直球にスライダー、カットボールを織り交ぜて6三振を奪い「今日はスタジアムのアドレナリンで投げることができました」と笑った。

 3年生左腕はプロへの憧れを強めている。ノースアジア大明桜(秋田)の同期で現在も連絡を取っているロッテ・山口は今季1軍デビューを果たし「アイツのおかげで頑張ることができています」と成長の糧にする。

 150キロ左腕はドラフト戦線で貴重な存在だ。今年は法大・山下(ヤクルト1位)、西日本工大・隅田(西武1位)、筑波大・佐藤(西武2位)ら最速150キロ超左腕の上位指名が続いた。同じ関甲新学生リーグからも新潟医療福祉大の150キロ左腕・桐敷が阪神から3位指名を受け「あの人と(自分は)全然レベルが違う。自分も関甲新リーグで注目される投手になりたい」と来年のドラフトに標準を合わせる。

 白鴎大入学後に11キロの球速アップと急成長を見せたが、課題は変化球。「できれば上位で(プロに)行きたい。プロに行くためにはもっと変化球の精度を上げたい」とレベルアップを誓う。
 「何としても神宮大会に出られるように一戦一戦頑張りたい」。明治神宮大会(20日開幕、神宮)に進出するためには曽谷の力が不可欠だ。(柳内 遼平)

 ◇曽谷 龍平(そたに・りゅうへい)2000年11月30日生まれ、奈良県斑鳩町出身の20歳。小1で野球を始め、斑鳩中では志貴ボーイズでプレー。ノースアジア大明桜(秋田)では1年夏からベンチ入りし、2年夏に甲子園出場。白鴎大では1年秋からベンチ入り。50メートル走6秒5。遠投110メートル。1メートル82、79キロ。左投げ左打ち。

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