大阪桐蔭 松坂大輔以来の4冠へ視界良好 強力投手陣で近畿王者に 4試合でわずかに2失点

[ 2021年11月1日 05:30 ]

秋季高校野球近畿大会決勝   大阪桐蔭10-1和歌山東 ( 2021年10月31日    皇子山 )

<大阪桐蔭・和歌山東>先発し好投の大阪桐蔭・川井(撮影・井垣 忠夫)
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 決勝が行われ、大阪桐蔭(大阪1位)が和歌山東(和歌山2位)を圧倒して4年ぶり4度目の優勝を飾り、明治神宮野球大会(11月20日から6日間、神宮球場)への出場を決めた。3投手のリレーで1失点に封じ、打線も2回までに5得点を奪うなど序盤から主導権を握って大量10得点を重ねた。

 大阪桐蔭史上初となる“4冠”へ向け、決勝でも鉄壁の投手リレーで和歌山東を圧倒した。昨秋近畿大会1回戦以来の公式戦先発となった背番号11左腕・川井泰志が5回を3安打1失点と好投。「うずうずはしていた。決勝まで何もできていなかったので、5回までですが先発の仕事ができたのは良かった」と振り返った。

 天理との準決勝は背番号14の前田悠伍が先発。「2年生に火をつける意味もある。ブルペンでも2年生が“投げさせてくれ”というのが体から出ている」と西谷浩一監督が話したように、今秋、エース格として起用される1年生左腕の存在が競争を激化し、投手陣全体のレベルアップを促進。6回から登板した2年生右腕の別所孝亮、川原嗣貴も各2回無失点と気を吐いた。

 強力投手陣は4試合でわずか2失点。過去に神宮大会、春夏甲子園大会、国体を完全制覇したのは松坂大輔を擁した97~98年の横浜の1校だけだが、今年の大阪桐蔭も“4冠”を視野に入れる実力を持つ。「目標は常に日本一」と川井。「史上最強」への道を突き進む。 (北野 将市)

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