ソフトB 15日にもCS進出消滅、3位楽天にサヨナラ負け 工藤監督「勝ち切れないのが、私の責任」

[ 2021年10月14日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1-2楽天 ( 2021年10月13日    楽天生命 )

<楽・ソ>9回、四球を連発して満塁のピンチを招いた森の周りに選手たちが集まる(撮影・篠原 岳夫)
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 クライマックスシリーズ(CS)進出は風前のともしびだ。ソフトバンクは13日、3位楽天にサヨナラ負け。1―1の9回、1死満塁で森唯斗投手(29)が岡島に痛恨のタイムリーを浴びた。楽天とは6ゲーム差となり、14、15日と連敗すれば最短で15日にもCS進出が完全消滅する可能性がある。

 勝ち切れない、守り切れない。もどかしい終盤。4月30日のオリックス戦以来、今季2度目のサヨナラ負けを喫した。1―1の9回に守護神・森が単打と連続四球で1死満塁とピンチを招き、岡島に初球をサヨナラ打された。

 「8回はノーヒットで1点。もったいないと言えばもったいないし、森で打たれたら仕方ない。結果はこちらの責任。こういう勝負で勝ち切れないのが、私の責任というところ」

 工藤監督は責任を一身に背負い込むが、四球が失点に直結した中継ぎ陣は言い訳できない。

 “8回の男”が不在となってから苦難が続いている。1―0の8回から2番手・嘉弥真が先頭に四球。1死一塁で板東に託したが失策と四球が絡み、1死満塁で鈴木大に中犠飛で追い付かれた。6日にモイネロが8回に登板し0/3回、2安打2四死球で2失点。翌7日に家族の都合でキューバに帰国した。その後の6試合で8回の失点は3度目で、計8点に及ぶ。

 いつも優等生の先発、マルティネスは7回4安打無失点。17試合連続クオリティースタート(QS=6回以上、自責点3以下)ながら、終盤に勝利が消えた。「今日の投球は甲斐をはじめ、守ってくれた野手に尽きる。甲斐が凄くいいリードをしてくれた」と4回以降は無安打。ただ好投に継投が応えられなかった。12日にリーグ連覇の可能性が完全に消滅。CS進出に望みをかけるしかない状況の中、大事な3位との直接対決で初戦を落とした。

 連勝は2で止まり、楽天との直接対決は残り3試合。6ゲーム差を付けられた。最短で15日にもCS進出の可能性も完全に消滅する。指揮官は「残りはまだまだ。勝てば変わるが、全力でできない人は出なくていい。全てが決まるまで全力で試合をやるのが義務」。残り8試合。かすかな可能性にかける。(井上 満夫)

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2021年10月14日のニュース