阪神2位以上確定 坂本がドロー導く千金1号 自ら発案“虎の金メダル”「まさか自分がかけるとは」

[ 2021年10月14日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2-2巨人 ( 2021年10月13日    東京D )

<巨・神>4回2死、坂本は左越え本塁打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 阪神は13日の巨人戦に引き分け、2位以上が確定した。2試合連続で先発マスクをかぶった坂本誠志郎捕手(27)が2回に左前適時打で今季初打点を挙げると、4回には左中間へ値千金の1号同点ソロ。チームが苦手とする菅野から2安打し全2打点をマークした。首位・ヤクルトとのゲーム差は2・5に開いたが、逆転優勝の可能性がある限り、ファイティングポーズは崩さない。

 大山が2試合連続でベンチ外となり得点力の低下が懸念される中、通算39試合で19勝を献上する巨人・菅野からチームの全得点をたたき出したのは、伏兵的存在の坂本だった。

 「いいピッチャーなんで、早いカウントから仕掛けないと…ってのが正直あった。なんとか事を起こしてと思いながら、いいところに飛んでくれた」

 1点を先制された直後の2回1死一、三塁、カウント1―1からスライダーに食らいつき、三遊間をしぶとく破る今季初適時打で同点。再び1点を追う4回2死では平行カウントから149キロ速球を仕留め左中間スタンドへ運んだ。19年7月8日巨人戦以来、828日ぶりのアーチは値千金の同点弾。前回も相手投手は菅野だった。

 「投手が誰であろうと関係なく、糸井さんも言ってたけど爪痕を残そうと。いつもいつも(試合に)出ているわけじゃない。そういう爪痕を残したいと思っている選手がいっぱいいるんで(自分も)その1人」

 シーズン開幕から一度も降格することなく、グラウンド内外でチームを支える。谷川、中谷のトレード移籍発表後の試合では、惜別のメッセージが入ったバンダナを着けてウオーミングアップ。二保の加入後初先発の試合では「二保さんが勝てますように」としたためた短冊をベンチに飾った。試合前の円陣で佐藤輝の新人最多三振数を“表彰”するなど粋な演出でチームを盛り上げてきた。

 そしてこの日、自らが発案、作成を手がけ、いつもはチームメートにかける役割だった“虎の金メダル”を初めて自らの首にかけてもらった。「まさか自分がかけるとは思わなかった。もう一回かけられるようにしっかりやっていきたい」と照れた。

 冷静かつ強気なリードもさえるなど、シーズン終盤にきて試合における存在感も増している。矢野監督からも「毎日試合に出たいと誰でも思うわけやから。こっちとしても使わざるを得ない結果を出してくれている」と称された。「チームみんなで1個の勝ち、1個のアウト、1点を取りにいく。その積み重ねがいい方向に向かっていくと思う。みんな思いを一つにして、一つの勝ちを全力で取りにいきたい」。残り9試合。わずかに残る可能性を信じて勝つだけ。「セ界の金メダル獲り」も決して諦めない。(阪井 日向)

 ▽虎版金メダル 大リーグのパドレスがチームの一体感を高めるために今季から導入しているシステムをまねて、チーム屈指のメジャー好きでもある坂本が発案。7月2日の試合前の円陣で持参し、本塁打を放った選手に贈呈することをチーム内で決めていた。最初の“受賞者”は、7月3日広島戦の7回に14号ソロを放ったマルテ。

 《7年ぶり2年連続2位以上》阪神は巨人と引き分けた結果、残り試合全敗でも勝率・533(72勝64敗8分け)で、巨人が残り試合全勝の勝率・532(66勝58敗19分け)を上回ることが確定。シーズン2位以上が決まった。昨季2位に続く2年連続の2位以上は和田監督の13、14年の2位以来7年ぶり。昨季は新型コロナの影響でCSが行われなかったため、甲子園でのCS開催は17年(2位)以来4年ぶりとなる。

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