オリックス 大敗で正念場、14日勝てばマジック点灯の可能性も 引き分け以下で自力V消滅

[ 2021年10月14日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス2-8ロッテ ( 2021年10月13日    京セラD )

<オ・ロ>ロッテに完敗し、引き揚げる中嶋監督(撮影・成瀬 徹) 
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 オリックスは13日のロッテ戦に敗れ、優勝へのマジックナンバー点灯はお預けとなった。14日の直接対決第3ラウンドに勝ち、楽天がソフトバンクに敗れればマジック「7」が初点灯する一方で、引き分け以下で自力優勝の可能性が消滅する。大一番で先発を託されたのは12勝をあげる宮城大弥投手(20)。同学年の佐々木朗希投手(19)との初対決で雌雄を決する。

 14年以来7年ぶりの優勝マジック点灯が懸かった一戦は大敗に終わった。山崎福が初回にあっさりと先制点を許すなど3回途中5失点KO。打線も前半の得点機を逃し9回に杉本の31号2ランで零敗を阻止するのが、やっと。ロッテに1・5ゲーム差に詰められたが、中嶋監督は「(敗因は)結果論ですからね、全部」と意に介さなかった。

 「反省するところは反省しないといけないが、そんなことを言っている場合ではない。前を向いていくしかない。改善点はいろいろあると思うのでみんなで考えていけばいい。明日(14日)どう戦うかしか考えていない」

 指揮官の視線は次を見据えていた。14日の直接対決第3ラウンドは最終局面。勝って「M7」が初点灯する可能性もあるが、引き分けでも自力優勝の可能性が消滅する。まさに天国か地獄――の大一番となる。

 大事な大事な先発マウンドを託されたのは宮城だ。そして、投げ合う相手は佐々木朗。同学年で、19年U18ワールド杯では高校日本代表の一員としてともに戦った。高校時代も含めて初の投げ合いとなるが、運命を感じさせるようで、劇的展開の予感が漂う。

 「緊張すると思いますが、お互い、いい意味で楽しくできたらと思います」

 言葉は控えめでも、勝率・800はリーグトップで、最高勝率の条件となる13勝以上にあと1。高卒2年目までに勝率第1位のタイトル獲得となればリーグ優勝した95年の平井正史以来で、新人王の最有力候補だ。「投げる時はプレッシャーはいつもえぐいです。練習の時のようにできたら」。プロでの実績は「令和の怪物」より上。世代No・1左腕がVロードを示す。(湯澤 涼)

 《両軍M点灯の可能性》2位のロッテが首位のオリックスに勝った結果、14日の直接対決の結果で、両軍いずれかに優勝へのマジックナンバーが初点灯する可能性が高まった。オリックスが勝てば、楽天●を条件にM7、ロッテが勝てばM9、引き分けの場合はロッテにM10が出る。ロッテはM点灯でも2位のままだが、2位チームにマジックが出れば14年のオリックス以来になる。両軍にM点灯の可能性がある直接対決は、19年9月12日の首位・西武対2位・ソフトバンク戦以来。結果はソフトバンクが勝って首位に浮上しM12を点灯させたが、西武に逆転Vを許している。

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2021年10月14日のニュース