阪神5位の岡留が初完投勝利 同期・リチャードに刺激「同じ舞台で頑張ろう」

[ 2021年10月14日 13:22 ]

東都大学野球   亜大7―2中大 ( 2021年10月14日    神宮 )

<中大・亜大>9回2失点の完投勝利を挙げた亜大・岡留(撮影・木村 揚輔)
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 阪神にドラフト5位指名を受けた亜大の最速150キロ右腕・岡留英貴投手(4年)は14日、東都リーグの中大戦に先発し7安打2失点でリーグ戦初の完投勝利を挙げ「テンポ変えたり、クイック、緩急を使えた。粘って最後まで投げ切れてよかった」と喜んだ。

 プロ入りの夢を叶えた充実感がみなぎる。初回先頭から2連続三振を奪い、西武から3位指名を受けた古賀と対決し「外に投げ切ると捕手と話していた」と146キロ外角直球で見逃し三振に仕留めて勢いに乗った。

 体をくの字に折り曲げる変則サイド右腕は、最速で147キロの直球を軸にスライダーとツーシームで横の変化をつけて8奪三振。149球の熱投を見せた大黒柱に生田勉監督は「(次戦の)国学院戦できっちり投げられたらご馳走してあげます」とさらなる活躍を期待した。

 プロ入りを懸けた大学最終年は試行錯誤の日々だった。春は主に救援を務め6試合で1勝1敗、防御率・6・39と不調に終わった。夏の練習期間に指揮官からスリークォーターから腕を下げるよう助言を受け「ボールの質が上がってきた」と手応えをつかんだ。秋は先発の軸となり念願の指名を勝ち取った。

 沖縄尚学で同期だったソフトバンク・リチャードは今季7本塁打とブレイクの兆しを見せる。ドラフト指名後には「同じ舞台で頑張ろうと」と連絡を取り気持ちを高めた。阪神で本拠地となる甲子園球場は幼稚園時に高校野球の観戦に訪れた。沖縄出身の岡留は関西について「お好み焼きだったり食べ物がおいしい」とイメージ。亜大と同じ縦縞のユニホームに袖を通しプロでも躍動する。(柳内 遼平)

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