ソフトバンク “攻めの走塁”が裏目 甲斐が釜元が本塁憤死…喜べぬプロ野球タイ19度目ドロー

[ 2021年9月17日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1ー1ロッテ ( 2021年9月16日    ペイペイD )

<ソ・ロ>9回2死二塁、川島の左前打で本塁を狙った二走・釜元はアウト(捕手・田村)(撮影・岡田 丈靖)
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 本塁に届きそうで届かない。ソフトバンクは16日、ロッテに1―1で引き分け、6戦白星なしとなった。終盤、積極走塁が裏目に出た。7回には相手バッテリーのミスで突入した甲斐拓也捕手(28)が、9回には左前打で二走・釜元豪外野手(28)が本塁で憤死した。リバン・モイネロ投手(25)が復帰登板で1回無失点に抑えたのは救いだが、3連戦2敗1分け。今季19度目のドローは、喜べないプロ野球タイ記録となった。

 本拠地の三本間は、こんなにも遠かったか。ホームベースは、これほども触れられないのか。1―1の9回2死。二走・釜元の本塁突入後、土煙とため息があった。工藤監督は、うなだれて言った。

 「はあ…。いい球、返ってきたね。それていたらね…。アウトになっても結果論、行かせたのも結果論。ナイスボールを投げた向こうが良かったと思う」

 1―1の9回。先頭松田が四球。代走で釜元が今季初出場した。代走要員で昇格した男は二盗に成功し2死二塁。ここで川島が見事に左前打を放った。

 荻野のワンバウンド送球が捕手・田村のミットに収まる。足から滑り込む釜元。球審のジャッジはアウト。無念の本塁憤死で試合は終わった。すでに走塁をめぐってリプレー検証に2度失敗しており、リクエストはもうできなかった。

 1点への欲が紙一重の走塁死を誘発する。同点の8回1死満塁で今宮の右飛を高部が前進しながら捕球した。三走の代走・上林は相手のミス前提でタッチアップ。好返球と判断し帰塁するもアウトになった。リプレー検証でも覆らずに、最悪の併殺となった。

 「上林くんもアウトになったけど、あれもナイスボール。ギリギリのプレー。仕方ないかな」と指揮官は相手を称えるしかなかった。

 走塁の受難は、まだある。1―1の7回、2死一、三塁。柳田の打席での4球目だ。ハーマンのカーブがワンバウンドし田村がはじいた瞬間、三走・甲斐が突入も本塁前のハーマンに好返球され憤死。リプレー検証でも結果は同じだった。

 打線で還せない焦りがあったのか。6回は1死一、二塁、5回は1死二塁を生かせない。「確かにあと1本というところはある」。今季繰り返してきた言葉を、この日も並べた。

 初戦に千賀、この日は勝ち頭のマルティネスをともに中5日でぶつけてのカード2敗1分けは痛い。チームは6戦未勝利だ。指揮官は、この3連戦初戦の敗戦後に選手に覚悟を伝えた。「勝ちたいとは言っていない。あとは、こちらが責任を取る、と。君たちは一生懸命やってくれれば。それしかない」。残り29試合。前だけを向く。(井上 満夫)

 《82年中日以来の19引き分け》ソフトバンクが今季19度目の引き分け。シーズン19引き分けは82年中日(64勝47敗19分)に並ぶプロ野球記録となった。ソフトバンクの残り試合は29試合。引き分けはどこまで増えるか。

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