阪神一筋12年間のプロ生活に「悔いはありません」俊介が引退会見、最後の勇姿は25日の2軍戦

[ 2021年9月17日 05:30 ]

引退会見で笑顔を見せる阪神・俊介
Photo By 代表撮影

 阪神の俊介外野手(34)が16日、西宮市内で会見し、今季限りでの現役引退を表明した。レギュラーに定着したことはなく、代打や守備固めでキャリアを積み重ねた阪神一筋12年間のプロ生活を「悔いはありません」と断言。9月25日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(甲子園)が引退試合となる。

 人柄そのままに、ひたむきに駆け抜けた12年間だった。甲子園球場での2軍練習に参加した後、愛着のあるタテジマのユニホーム姿で会見場へ。すっきりとした表情で、支えてくれた全ての人への感謝を繰り返した。

 「私のような選手に、このような機会を与えてくださりました球団関係者の皆様に感謝を申し上げます。広陵高校、近畿大学からタイガースに入団して12年、あっという間で楽しい野球人生。自分なりに精いっぱいやりまして、悔いはありません」

 近大の後輩にあたる佐藤輝のパワーといった、ずば抜けた武器はない。それでも、俊足、強肩、しぶとい打撃を生かし走攻守で全力プレーを続けてきた。「最後まで諦めない気持ちは今までずっと持っていた。そこだけは(後輩に)伝えていきたい」。この2年間は右肩痛に悩まされ「守備にもろくに就けない状態で自分の中で守備をぬかすと野球じゃない。大きな(決断の)原因」と明かした。アピールするはずの守備が全力でできず、今年8月ごろから引退を考え始めたという。

 地道にキャリアを積み重ね、17年には国内FA権を取得したが、宣言せずに残留。猛虎一筋のプロ生活となった。一番の思い出には「1年目に自分の誕生日にホームランを打ったことですかね」と、10年8月17日横浜戦で放った記念すべきプロ1号を挙げた。

 いつでも笑みを絶やすことがない「愛されキャラ」で、人望も厚かった。会見場にサプライズで後輩の原口、高校の先輩でもある新井打撃コーチが登場すると、笑顔が泣き顔に変わった。自身は今季未昇格ながら、1軍は優勝争いのまっただ中。「(自分にとって)今年がリーグ優勝、日本一の最後のチャンスなので頑張ってもらいたい」と声を絞り出した。

 9月25日のウエスタン・オリックス戦で最後の勇姿を見せる予定。1軍戦では力になれないとしても、現役最終年に巡ってきた最初で最後の優勝をしっかりと見届けて、タテジマを脱ぐと決めている。(山添 晴治)

 ◇俊介(本名・藤川俊介=ふじかわ・しゅんすけ)1987年(昭62)8月17日生まれ、福岡県出身の34歳。広陵では1年夏、2年春に甲子園出場。近大では1年春からベンチ入りしベストナイン5回。09年ドラフト5位で阪神入り。同姓の藤川球児がいたこともあり、11年から登録名を「俊介」に変更。1メートル78、77キロ。右投げ右打ち。

 《球団は引退後のポストを用意》阪神の谷本修球団副社長は、俊介の引退後のポストを球団で用意することを視野に入れていることを明かした。「タイガース一筋でやってくれたということを評価していますので、何らかの形で報いたい。これから話させていただいて、彼が残ってくれるとなったらうれしい」。自身が球団本部長としての“初仕事”が17年にFA権を取得した俊介との交渉。「残留だったということで、すごくうれしかった記憶が鮮明にあります」と振り返った。

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