ヤクルト・奥川“リミッター解除”中9日登板で巨人斬る!10日間以上間隔空けずに登板は初めて

[ 2021年9月17日 05:30 ]

キャッチボールする奥川(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルトの奥川恭伸投手(20)が17日の巨人戦(東京ドーム)に7勝目を懸けて先発する。前回7日の阪神戦から中9日。体調面を考慮し、維持してきた中10日以上の間隔を初めて詰める。2・5ゲーム差の首位・阪神、ゲーム差なしの3位・巨人と優勝を争う中で迎える勝負の10連戦。その初戦を高卒2年目右腕で勝ち15年に続く前年最下位からの「下克上リーグV」につなげる。

 やはり、高卒2年目で6勝を挙げている右腕の心臓は並じゃなかった。巨人との大一番を前に、奥川は堂々たるコメントを残した。

 「大事な一戦に投げられることには責任も感じますが、少しワクワクしています」。星稜3年夏に甲子園で準優勝しているだけに、肝が据わっている。

 今季は開幕ローテーション入りし、夏場を迎えて急成長している。後半戦は3試合に先発し2勝1敗、防御率1・74。失点4はいずれもソロ本塁打で喫し、適時打は1本も浴びていない。3試合とも無四球で、奪三振率も8・71を誇示している。

 前回7日は首位の阪神を相手に7回2安打無失点に抑え、高津監督も「完璧。文句のつけようがない」と賛辞を並べた。2・5ゲーム差の中で阪神、巨人と三つ巴の戦い。勝負の10連戦の初戦、その相手は阪神に続いて巨人である。絶好調の20歳は初めて10日以上の間隔を空けずに中9日で大役を託された。

 前回ヤクルトが日本一に輝いた01年に生まれた奥川。発奮材料の一つには2戦目に先発予定の高橋の存在がある。3勝1敗ながら防御率は2・79。4学年上の高橋から「負けていられない」と意識されており、奥川も「刺激を受けて頑張りたいと思います」と切磋琢磨(せっさたくま)し、先発陣の力になる。

 神宮コブシ球場で行われた先発投手練習では小川、高橋らとともに汗を流した。「(調整の変更は)特にありません」。キャッチボールやダッシュなど、中10日以上の間隔時と同じ調整を終えた。

 巨人とは7月13日に初対戦し、6回3失点で白星を挙げた。2度目の対峙(たいじ)に「意気込みは特に意識せず、いつも通りで、最少失点で抑えたいと思います」。リミッターを解除した奥川が、逆転優勝への使者となる。(川手 達矢)

 【前年最下位からの優勝、60年大洋など過去5回】

 ☆60年大洋 西鉄から知将・三原監督を迎え入れた。開幕6連敗と出遅れたが、その後盛り返し8月18日に単独首位に立つとそのまま優勝。1点差試合に34勝17敗(勝率・667)と粘り強さを発揮した。

 ☆75年広島 新任のルーツ監督が開幕15試合(6勝8敗1分け)で退団。古葉監督が受け継ぎ、山本浩、衣笠らの活躍で球団史上初のリーグ優勝を果たした。

 ☆76年巨人 2年目の長嶋巨人は前半戦から猛チャージ。開幕27試合目の5月13日から首位を独走し10月16日広島戦に勝って3年ぶりのリーグ制覇。長嶋監督が初めて宙に舞った。

 ☆01年近鉄 ローズが当時プロ野球タイとなる55本塁打、中村紀が46本塁打と長距離砲を軸に「いてまえ打線」が旋風を巻き起こした。9月26日オリックス戦では北川がプロ野球史上初の「代打満塁逆転サヨナラ優勝決定本塁打」。

 ☆15年ヤクルト 真中監督は就任1年目。5月には9連敗を喫するも、打撃陣が奮起。首位打者・川端、本塁打王・山田、打点王・畠山と3人で3冠部門を獲得するなど強力打線が機能した。

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