猛抗議のヤクルト・高津監督「引き下がれなかった」「納得できないことだらけ」

[ 2021年9月13日 21:53 ]

セ・リーグ   ヤクルト0―1中日 ( 2021年9月13日    バンテリンD )

<中・ヤ>試合終了となるも、判定に猛抗議する高津監督(撮影・椎名 航)
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 ヤクルトにとっては納得できない幕切れだ。13日、敵地で4位・中日に0―1で敗れ2連敗。この日試合のなかった巨人に抜かれ、3位に転落したが、最後のプレーをめぐって、試合終了後に高津監督はおさまりがつかなかった。

 問題の場面は、9回1死一、二塁。代打・川端のゴロが二塁手・堂上の方へ転がり、堂上は一塁走者の西浦をタッチアウトしようと試みたが、西浦が一、二塁間で止まったのを見て、一塁へ転送。だが、打者走者・川端の足が一歩早く、一塁はセーフ。そのため、二塁でのフォースアウトを狙い、二塁ベースカバーに入った京田に一塁手・福田が転送。はじめ京田は二塁ベースを踏まず一塁走者・西浦がランダウンプレーで挟まれたが、ここで京田は一塁がセーフだったことに気づいたと見られ、送球を受けて二塁ベースを踏んだ。

 ところが二塁塁審がアウトの判定をしなかったため、西浦が一、二塁間で挟まれている間に二塁走者・古賀が三塁を回って本塁を狙おうとした。そこで、堂上が捕手・木下拓へ送球し、三本間の挟殺プレーで古賀をタッチアウトにした。さらに中日・与田監督のリクエストにより、京田が二塁ベースを踏んでいたことが確認され、フォースアウトも認められてダブルプレーで試合終了となった。

 試合後、15分抗議を行い、さらに引き揚げる審判団を追いかけるように後を追った高津監督は「あれはいかんね。あんまり審判さんの、人間のやることなのでね、間違いももちろんあるし、そこの制御もしたくないけどね、大事なひとつの勝ち負けだったり、ひとつのアウトだったりというところ、全力で戦っているのでね、もうちょっとはっきりとしたジャッジをしてほしかったなと思いますね」と怒りを抑えるように話した。報道陣から「―、二塁間でのジャッジがあれば、三塁ランナーは本塁に向かわなかったか?」と問われ「もちろんそうですね」と話した。

 審判団からの説明については「ちょっと内容については、控えますけれども、うーん、明らかに、違うなと思うところはあったので、抗議させてもらいました」とした指揮官。「すごく大事なところなのでね、一つのアウト、セーフが、勝ち負けにつながる、ましてこんな状況でね、残り30数試合となったところ、大事な佳境を迎えているわけなので、ちょっと引き下がれなかった」と続けた。

 「僕自身が納得していないのに、選手に納得しろというのもおかしな話だと思うし、ただ、明日を全力で勝つ努力をすることが大事だと思うし、切り替えろと言われても、なかなかあれですけれど、うーん、これから明日勝つためのね、大事な時間を過ごしたいと思います」と前を向いた高津監督は「納得できないことだらけですよ」と話した。

 ▼丹波球審(場内説明で)ランダウン中に、京田選手がセカンドベースを踏んでいました。それについて中日側からリクエストがあり、確認した結果、踏んでいたことを確認したので、ランダウン中にホームで2アウト目が成立。セカンドも…。(言い直して)最初にセカンドで2アウト目が成立。ホームのタッグプレーで3アウト目が成立で、試合終了です。

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