元NPB審判員の父と挑む「戦国東都」日大野球部・佐々木朝海マネジャー

[ 2021年9月13日 08:19 ]

5月26日に等々力球場で行われた春季リーグ2部最終週での2ショット(撮影・柳内 遼平)
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 東都大学野球1部秋季リーグは、きょう13日に神宮球場で開幕する。日大は今春の2部リーグを制し、1部の下位2チームとの入れ替え戦を制して昇格。同部のマネジャーで場内アナウンスなどを担当する佐々木朝海さん(3年)は、元NPB審判員で現在は東都大学野球の審判員を務める父・昌信氏(52)とともにリーグの試合運営に挑む。

 5月26日に行われた2部春季リーグ最終週。等々力球場の第2試合で父・昌信氏は球審を務め、日大の優勝が決まった第3試合の日大―専大戦で佐々木さんは場内アナウンスを担当。父と果たしたリレーに「一緒に仕事ができてうれしかった」と微笑んだ。小さい頃から父は憧れの存在だった。

 昌信氏はNPBで通算2414試合に出場し、WBCにも出場した名審判。20年限りで勇退し、群馬県館林にある実家・真宗大谷派の覚応寺で住職に転身した。プロ野球の現場で活躍した父に「神宮球場やテレビで見ていて、ずっと尊敬していました。今でもグラウンドに立つと、オーラが凄い」と目を輝かせる。

 父と同じくらい野球も好きだ。高校で野球部のマネジャーになると決めていた佐々木さんは、父の勧めで八王子学園八王子(東京)に進学し、野球部に入部。右も左もわからなかった1年夏に同校は甲子園初出場を果たした。球場運営やチームの事務などマネジャーの業務を通して「人との関わりの大切さと、大人のコミュニケーションを学べました」とやりがいを感じている。

 5学年上の姉・杏海(あみ)さんと同じ日大に進学。姉も野球部のマネジャーだったが、4年秋のリーグで2部に降格。「ずっと神宮に行きたかった」という次女の夢は今秋、ついに叶った。

 春季リーグを制した国学院大との開幕戦は佐々木さんが試合のアナウンスを担当する予定で「父の顔に泥を塗らないように仕事を全うしたい」と誓う眼光は父に似た鋭さを持つ。

 オープン戦や父から授かった助言でアナウンス技術を磨いてきた。この秋、親子の声が神宮球場を彩る。(柳内 遼平)

 ◇佐々木 朝海(ささき・ともみ)2000年(平12)5月11日生まれ、東京都三鷹市出身の21歳。小、中学ではバスケットボールをプレー。将来の夢はプロ野球の球団職員。 

 ○…元NPB審判員の佐々木昌信氏は3月30日に行われた春季リーグの東洋大―青学大戦で東都大学野球の球審デビューを飾った。「(法事の少ない)平日は時間があるので、体が動くうちは住職に専念するより二刀流で頑張りたい」と抱負を語っていた。なお、公平性を保つため、次女が所属する日大の試合を担当することはない。

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