米中枢同時テロから20年…初のメッツ―ヤンキース「9.11NY対戦」

[ 2021年9月13日 02:30 ]

インターリーグ   ヤンキース8―7メッツ ( 2021年9月11日    ニューヨーク )

メッツ対ヤンキースの試合前に行われたセレモニー(AP)
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 01年9月11日の米中枢同時テロから20年。メッツ―ヤンキース戦がシティ・フィールドで行われた。同テロ後、ニューヨークを本拠とする両球団の「9・11対戦」は初めてだった。

 試合前の式典にはマイク・ピアザ氏ら当時のメ軍の中心選手も参加。両軍を率いていたジョー・トーリ、ボビー・バレンタイン両氏が始球式を行った。メ軍のアロンソは「ニューヨークの全ての人が感情的になる日だ」と特別な日であることを強調。警察官や消防士など事件現場で尽力した人々が改めて称えられ、両軍選手は「NYPD(ニューヨーク市警)」「FDNY(ニューヨーク市消防局)」の帽子をかぶってプレーした。

 同事件から10日後、ニューヨークで初めての試合だった01年9月21日のメッツ対ブレーブス戦は、8回にピアザが中越え逆転2ラン。現在でも伝説とされるシーンの映像は、この日も球場内で繰り返し流された。ピアザ氏は「あのホームランは誇りに思う」としながら「時間がたっても事件で受けた痛みが和らぐわけではない」と語った。(杉浦 大介通信員)

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