オリ・ラオウが救い!単独キングや26号 昨季まで通算9発も確実性向上 最近4戦3発と絶好調

[ 2021年9月13日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス1ー3西武 ( 2021年9月12日    メットライフD )

<西・オ>4回無死、ソロ本塁打を放つオリックス・杉本(撮影・尾崎 有希)
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 首位・ロッテとのゲーム差が2に広がる痛い敗戦の中、オリックスの救いは「ラオウ」こと杉本の一発だった。唯一の得点となる26号ソロを放ち、リーグ単独トップに立った。

 「何とか塁に出ようと、ボール球を振らないよう心掛けていた」

 0―3の4回先頭。2球で追い込まれたが、1球ファウルした後、ボール球3つを見極めてフルカウントまで粘り渡辺の外角高めのカットボールを左中間スタンドに運んだ。最近4試合で3本塁打。並んでいたソフトバンク・柳田とロッテ・マーティンを抜き「単独キング」に躍り出た。

 昨季まで通算9本塁打が、6年目で急激な成長曲線を描いた背景には地道な積み重ねがある。入団直後から、悪癖だったドアスイングの改善を求め振り続けてきた。右方向へ大きく飛ばす練習を取り入れ、腕をたたむ意識を体に染みこませた。グラウンド内外で、インサイドアウトの確認を徹底。パワーピッチャーが居並ぶパ・リーグで速球に対応できるようになり、確実性も向上したことで、よりフルスイングできる確率が高まった。

 球団の本塁打王は10年のT―岡田が最後。球団の右打者では84年ブーマー、日本人では73年の長池徳二以来、48年ぶりの快挙に、残り32試合で挑む。「一喜一憂せず1打席ずつやっていく」。25年ぶりのリーグ優勝へも、ここからが正念場。さらなる量産でチームの窮状を打破する。(湯澤 涼)

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