ソフトバンク、再び借金生活 工藤監督「精いっぱいの結果」首位ロッテ戦へ先発ローテ再編

[ 2021年9月13日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0ー3日本ハム ( 2021年9月12日    札幌D )

<日・ソ>2回、今川に先制2ランを打たれた和田(撮影・高橋 茂夫)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクは12日、日本ハムに0―3で敗れ、再び借金1となった。先発した和田毅投手(40)が5回3失点で6敗目。打線は3安打で今季9度目の零敗を喫した。リーグ連覇の道のりがさらに厳しくなる中、工藤公康監督(58)は14日からのロッテ戦での先発ローテーションの再編を決断。4連勝中のエース千賀滉大投手(28)を初戦に投入するなど、必勝態勢で臨む。

 和田が伏兵に手痛い一発を浴びた。40歳のベテラン左腕は2回1死二塁からの24歳ルーキー・今川への失投を悔やんだ。

 「今川君への投球、ホームランが全てだったかな。しっかりスイングされてしまった」

 カウント1―1から3球続けた直球を左翼スタンド上段まで運ばれた。今川にとってこれがプロ初安打。よもやの一撃で先制を許した。

 さらに3回には1死後に25歳高浜に初球の甘くなった138キロ直球を左中間席まで運ばれた。5回に3者連続三振を奪う意地を見せたが、5回4安打3失点で6敗目。「4、5回のような投球が初回からできないと」と猛省し、工藤監督は「いいスイングをされないと本塁打にならない。失投が長打になりえるところにいった」と厳しく指摘した。

 最下位・日本ハムに連敗を喫し、このカードは2敗1分けと1勝もできなかった。前日に先発・石川が初回に10失点KOされた悪い流れを変えられず、借金生活に逆戻りだ。指揮官は「今の精いっぱいの結果がこれ。思い通りいくときといかないときとあるのが野球だが、同じことを何回もやっていてはいけない」と小声で語った。

 14日からは今季最大6・5ゲーム差をつけられた首位・ロッテとの3連戦。工藤監督は先発ローテーションを再編し負けられない戦いに臨む。初戦にエース千賀を立て、第2戦には「カーターを先発に」とスチュワートを抜てきし、第3戦にはマルティネスを投入する。11日にコンディション不良で登録抹消した東浜は無期限で再調整させて、千賀とマルティネスを中5日で投入する決断を下した。残り32試合、何とかV戦線に踏みとどまるために最善の策を講じる。(井上 満夫)

続きを表示

2021年9月13日のニュース