阪神・サンズ様や~ 打率5割“代打の神様” 満塁で大瀬良打ちV撃「西勇の勝ちにつながって良かった」

[ 2021年9月11日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4ー1広島 ( 2021年9月10日    マツダ )

<広・神(17)>6回1死満塁、代打で勝ち越し適時打を放つ阪神・サンズ(撮影・成瀬 徹)
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 わずか1打席でも頼もしさは揺るがない。同点の6回1死満塁。切り札の原口もいる中、5回87球の西勇に代わる打者に選ばれたのは阪神・サンズだ。矢野監督から「ジェリーしか…というか、ジェリーで何とかしてくれるだろう」と送り出された。

 「(西勇が)いい投球をしていて、なかなか勝ちを付けられなかったので、今日は勝ちを付けられる場面で自分の仕事ができた。点が入って勝ちにつながって本当に良かった」

 大瀬良との対決は初球からすべて直球勝負。際どい外角球がボール判定でカウント3―1の有利になった直後、5球目に来た高め148キロを詰まりながら中前へ打ち返し、決勝点をたたき出した。

 「どんな場面でもしっかりと準備することは一緒。出番が来ると思っていたので、しっかり心も体も準備できていた」

 8日のヤクルト戦で3安打しながら翌9日は3打席3三振。移動日試合も考慮されたのだろう。3試合ぶり6度目のベンチ待機だった。代打では5度目の登場で、いずれも適時打で2安打。先発を外れても、存在感は際立った。

 昨季は7月から9月の夏場に大活躍しながら、10月は月間打率・205の失速。「去年の後半戦は、かなり苦しんだので、今後に向けて去年のようなことがないように、もう少し安定した成績を残せるように」。不調の波を小さく抑えるため、東京五輪中断期間中も一時帰国せず全体練習に加わって準備した。

 矢野監督からも「あそこで点が入らないと、またムードが重くなる。(西勇に)100勝も付いたし、チームにとっても大きな1勝になった」とたたえられた殊勲の一打。佐藤輝の2軍降格もあり、サンズに寄せられる期待は一段と高まる。(須田 麻祐子)

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